エンドロール後が衝撃映画『名も無き世界のエンドロール』感想文
美形をテレビ的に際立たせるためか剛典くん真剣佑くんはメイク厚めでなにやら歌舞伎のようになってしまっているというのはまぁ、ご愛敬ということで…あぁ、そういうテレビっぽさを全部抜いちゃえばもっと映画として面白かったのになぁ!
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
美形をテレビ的に際立たせるためか剛典くん真剣佑くんはメイク厚めでなにやら歌舞伎のようになってしまっているというのはまぁ、ご愛敬ということで…あぁ、そういうテレビっぽさを全部抜いちゃえばもっと映画として面白かったのになぁ!
作りはよく似ているが全体の完成度で言えば『犬鳴村』よりもこちらの方が高かったように思う。でも観てて楽しかったのは僅差で『犬鳴村』の方かなぁ。最後の木祭りは面白かったですけど。
設定変更がどうとか原作再現度がどうとか面白いとか面白くないとか以前に対象年齢が低すぎたので、なんか勝手にもう少し上に対象年齢を設定して観に行った俺が悪い気がしてきた。
移動時間にスマホで気軽に見たり洗濯物でも畳みながらついでに見るようなやつ。そういう感じで雑に観ても全然オッケーに楽しめるNetflix駄菓子ドラマ。
この内山拓也という監督の前作が『ヴァニタス』というタイトルを持つのは偶然なのかそれとも狙ったところなのかは不明だが言い得て妙だなと思う。『佐々木、イン、マイ、マイン』もまたオトコノコ世界のヴァニタスであった。
基本的にはティーン向けキラキラ難病映画ではあるがセックスとメシぐらいにしか興味のないガキカップルどもにはちょっともったいないくらいのちゃんとした映画だった。意外にも。
いや別にやるのは自由だけれども今の時代にそれやるかねっていう濡れ場のないロマンポルノ。
ちゃんと原作があるしキラキラ映画の定石を押さえた作りにも関わらずキラキラを押しのけて宣伝臭がすごい、そして郷土愛、いやむしろ郷土ナショナリズムと呼ぶべき色が…濃すぎる!鬼郷土宣伝映画でした!
『トレインスポッティング』以前も以後も作られ続ける野蛮で不毛で貧乏でアジテーショナルでかつ感傷的にスタイリッシュに捻くれた英国不良映画のザ・王道。場当たり的で安っぽいポストパンクなサントラがいーんです。
ポスターとか見るとヴィヴィットな色使いのいかにもなキラキラ映画なので開始15分ぐらいモノクロ画面とかいうそう来るか演出にもしかしてシアターを間違えたんじゃないかと思ってしまった。すごいキラキラ映画だ。