普通に生きたい普通の映画『怪物の木こり』感想文
三池崇史のメジャー向け職人仕事ってことで、べた褒めする気にもなれないが、といって悪い映画でもないという映画であった。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
三池崇史のメジャー向け職人仕事ってことで、べた褒めする気にもなれないが、といって悪い映画でもないという映画であった。
売れてる役者も派手なバトルもファンアート要素とかもないのでぶっちゃけヒットしないでしょうが、俺はこの映画、近年の悪魔憑き映画としては世界的にもかなりベスト寄りの一本だと思います!
こわれた人々のうつろな芝居、低予算を逆手に取った作劇、美術も照明もすばらしい。なにより、戦争が終わった後の未だ闇の中にある時間に焦点を当てる生真面目さというかウソのなさにグッとくる。イイ映画だと思います。
いやはやまったくこれは感想を書きにくい映画である。易々と感想を書けない現実の複雑性を捨象しないで織り込んだ、力作ではないかと思う。
ずいぶん意地悪な冷笑風刺喜劇だがこういう社会構造でこうなってるんだから個人個人が誰か別の個人を憎んだりなんかしてもどうしよもなかんめぇと諭すようなところもあった。
すばらしいSFである以上にすばらしいダメ人間へのエールなので、人生ろくなことねぇなと思いつつ自分からは何か積極的にやろうとしないようなダメな人たちは必見。
アリストテレスを冠するだけあって高度に抽象的な映画で、そのへん唸らされるところだったのだがただ台詞が多すぎてちょいちょい流れが止まるので眠くなる。ネタバレになってるのかなってないのかわかんないので読むの自己責任で。
第二次インド映画ブームが勃発しインドのネガティブニュースが報じられなくなった(視聴者に嫌われるから)今こそ必見な感じのドキュメンタリー映画だった。踊ってる場合か!ペンを取れ!
労働問題の題材からスタートして政治と私情を鋭く対比させながら生きることの罪と人間の実存にまで羽ばたくこの静謐なダイナミズム。構成も素晴らしいが人間観察眼も実にえぐく、いやいやこれは傑作だ。
渋谷TSUTAYAがついにレンタル事業を今年限りで終了するという衝撃ニュースに動揺しつつファスビンダー傑作選2023全三作感想文!