スターウォーズになっちゃった映画『マッドマックス:フュリオサ』感想文
面白い映画だった。面白い映画だったけれども決してよくできた映画ではないし、『マッドマックス』が完全にハリウッド商品化したことがわかってしまってなんだか切ない。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
面白い映画だった。面白い映画だったけれども決してよくできた映画ではないし、『マッドマックス』が完全にハリウッド商品化したことがわかってしまってなんだか切ない。
疲労が頂点に達した金曜夜のまどろみの中で俺が目にしたのはあちらこちらで大量の返り血を浴びながらタイの裏社会人たちをバギボギにぶん殴りまくっていく主人公の修羅のごとし姿であった…なんだかすごいぞこれは!
ベトナム戦争!クトゥルー神話!旧約聖書!もののけ姫!ゴタゴタ混ぜ混ぜで壮大な血みどろファンシー戦争映画でした!
テーマありきの映画という感じで人物造型はわりと雑く展開も意外性なしで、良い映画だとは思うがあんまり面白くはなかった気がする。
いや~、夢遊病/不眠症ホラーって、やっぱ面白いですね! 『ナイトメア/夢魔の棲む家』はその最新の佳作であると、寝ながら混乱した頭で観た俺は思う…!
セミ・ドキュメンタリータッチのミステリアスな渋ノワール。半分くらい寝てしまったが面白かったです。
人情噺としてサクッとまとめていればよくできた小品になっていたような気がするのだが、後半の殺陣あり復讐劇がだいぶショボく見えてしまったのでなんかもったいない感じだった。
勧善懲悪で殺陣とかそれなりにあってあと笑いと人情があってという感じで2時間楽しく観ることができたが楽しくてよかったな以上の感想はとくに時代劇に馴染みのない俺にはなかなか捻出しにくい映画であった。
ハリウッド映画の(たぶん)穴埋めでこんな素敵な映画がかかるんならハリウッドにはもうずっとストライキやっててほしいと思わされる、よきクラシカルB級時間SFでございました。
メジャーな堤幸彦映画も『天空の蜂』などは傑作だし別に悪くはないが、やはり堤幸彦の本質的な面白さはこういう実験映画にこそ表れる。変で面白かったです。