立ち読みしたっていいじゃない映画『騙し絵の牙』感想文
観てる間は超すげーやべーおもしれー韓国映画にも引けを取らない完成度ださいこーって思ってたんですけど数日経って今振り返るとなんか、結構そんなでもない。実はそこがこの映画の勘所なんじゃないかという感想。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
観てる間は超すげーやべーおもしれー韓国映画にも引けを取らない完成度ださいこーって思ってたんですけど数日経って今振り返るとなんか、結構そんなでもない。実はそこがこの映画の勘所なんじゃないかという感想。
アクションもすごいしギャグも笑えるし残酷シーンは気持ち悪いのでおもしろいとおもいます観ろ。この作品とか監督はのちのちすごいことになると思うんでリアタイで観ておくと一生の想い出です、たぶん。
いわゆる韓国ウェッサイ映画。このウェッサイは地理的な西部という意味ではなく東海岸と西海岸とか関東と関西とかそういうセンスの二項対立の片方としてご理解ください。
田舎町の主婦くせにみなさんわりと引き締まった体つきをしておられてタンクトップ姿で躍動するわけですから最高!タンクトップの蛮族系ウーマンが画面に躍ったら物語とかどうでもよくなってしまいます100点。
今日もネットは誰が燃えたとか燃やしたとかで騒がしいが長い目で見たらどうせ大したことじゃないんだから、騒いでる人はまぁこういう映画でも観て落ち着いたらいーんじゃないでしょーか。
基本的に殺し合うけど最後の一線はギリで超えずに仲良く協力。表面的には冷たいがいざという時には結構やさしい。普段はクールを気取りつつもお祭り騒ぎが実は大好き。という、そんなニューヨークの粋も香る映画でしたね。
夢か現か。敵か味方か。悲劇か喜劇か。とまぁそんなような映画。悪くはないと思うな俺は。
画面が綺麗だから高級品っぽく見えますけどそれは劇中の住宅地同様にハリボテで中身は駄菓子だと思います。昔ながらの駄菓子SF。おもしろかった。
日本の映画館でブラックスプロイテーション映画の文脈を踏まえてない観客と一緒に観たら笑い声が起きなくて結構キツイ感じなると思うので配信でよかったなと思った。俺も踏まえてないのでそんな笑わなかったし。
現実を切り拓くために妄想は必要なのだとサン・ラーとこの映画は教えてくれる…と、とりあえず褒めたので言いますけどなんだよこの映画おもしろいとかおもしろくないとかそういうレベルの話じゃねぇだろ。