なんなんだ映画『ゲネプロ★7』感想文
観て損をしたとは全然思ってない。むしろ良かったよ。でもなんなの? なんなんだこれは、いろいろな意味で。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
観て損をしたとは全然思ってない。むしろ良かったよ。でもなんなの? なんなんだこれは、いろいろな意味で。
サイケな映像・音楽が気持ちいい映画だが、一人の映像作家がコロナ禍で感じたもの、考えたものが込められた詩的なエッセイ映画とも取れ、そういう面から見ても面白いと思う。
なんだったんだろうなぁこの映画。観て一夜明けた今もよくわからない。そういう意味では夢のような、そしてファンタジーの本質を夢とするなら、至極のファンタジー映画と言えなくもない…のか?
一応1位だけは決まったが後はまぁみなさんで勝手に順位想像してくださいっていうかまぁそもそも順位とか付けるもんでもないからね映画。順不同で入り乱れる21世紀の傑作群のカオスをおたのしみください。
凡人にしては感性が少しだけ鋭いオッサンと凡人にしては感性が少しだけ鈍いオッサンの喧嘩ならざる大げんか。そんなネタでこう面白く仕上がってるんだから立派な映画ですよこれは。
アレックス・ガーランドがいつもやってることをまたやってるだけなので考察するような謎もないと思うが、まぁいいガーランド映画好きな俺がありがたくも考察してやんよ!
不思議で生臭くてジャンル分け不能の独特映画。タイトルの『ファイブ・デビルズ』がいったい何を意味するものかは最後までわかんなかった。
笑って困惑して最後は人間の無力に苦笑。うーん確かにこんな映画体験はあんまりない。カルト作になるだけのことは(奇天烈衣装や雑特撮だけではなく)ありますなあ。
怖くはないけど変な映画として観ればなかなか楽しめる映画なんじゃないでしょーか。
だいぶ人が死ぬ、それもわりと軽い感じでぶしゃぶしゃ血を吹きながら死んでいく版の『オリエント急行殺人事件』とでも言えそうな楽しい映画でした。