オリジナル作としてやれ映画『オーメン:ザ・ファースト』感想文
悪い映画ではないとはいえこんぐらいオリジナルと方向性が違うんなら『オーメン』の威光は利用しないでオリジナル作品でやってほしいと思った。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
悪い映画ではないとはいえこんぐらいオリジナルと方向性が違うんなら『オーメン』の威光は利用しないでオリジナル作品でやってほしいと思った。
この徹底的な暴力の虚しさを現在の戦乱の世においてスクリーンで観るというのは、たぶんとても有意義な体験になるのではないかと思う。
あらすじからすれば悲惨かつ辛辣なブラックコメディと思えるが、主人公のメンタルが異常に太すぎるのでとくにそんな気にはならず、なんか逆に(?)爽快な後味が残るからこれは不思議な映画である。
この圧倒的不毛。そうだそうだ、これこそがコリアン・ノワールだ!
結論から言うとかなりおもしろかった。いやもうかなりおもしろかったよこれはアレですフェイクドキュメンタリー版のあるいはコロナ禍の『残穢』。
楽しめないことはないがやはり不満の方が大きい映画であった。空気感は良いのになぁ。ま次の島に期待ってことですかね。
『ハロウィン』っぽさと『ツイン・ピークス』っぽさが半々のリブート三部作最終章は酷評も多いようだが俺はこれでよかったと思う。っていうかこれしかない。ちょっと『ツイン・ピークス』成分が濃すぎるけど。
面白かったけど前作『ザ・スクエア』がなまじ強烈な映画だったものだからその後ではさすがに…ってなる。
開始5分と経たずに最初の睡眠に入ってるので良いとか悪いとか判断できる状態では到底ない感想文。
まことに愛はろくでもない。まことに愛はおそろしい。それでも人が人を愛することのどうしようもなさ(©石井隆)。いやぁなんとも寒々しい恋愛残酷譚でありましたね。