嫌いです映画『哭悲』感想文
だいぶ嫌いな映画でしたし自分のことも嫌いになったので相当嫌な映画体験でした。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
だいぶ嫌いな映画でしたし自分のことも嫌いになったので相当嫌な映画体験でした。
監督の盗作エピソードも含めて野次馬的にはたいへん面白い映画ではございますがただじゃあ映画単体としてどうかっていうと俺はそんなでもないと思った。
大した映画だとは別に思いませんが飽きるところのない楽しい映画だったと思います。リドスコ流の挑戦者ものがたりとして見ればなおたのし。
いやまったく嫌味だらけで最高な映画でしたナァ。ロザムンド・パイクもカッコイイし二転三転のストーリーも面白い、だいたいこの現代アメリカ社会を宇宙ステーションから眺めるような冷めた目が、俺は大好きなのである。
とにかく臨場感が尋常ではなく分刻みで人が死ぬ、それも敵も味方も戦闘に巻き込まれた一般人も関係なくガンガンあっけなく死んでいく凄まじさ。戦争の地獄が体験できる映画です。
皮肉で嫌味で鬼畜で最悪な現代アート映画だがなんか希望を感じてしまった。この題材で希望を感じさせる作りの偽善性をチクチクと感じつつも。
メンタルおよび学力が小学生なのでタイトルの漢字が読めないとそれだけでなんとなく反感を抱いてしまい案の定内容にもあんま良い印象は持てなかった。
役者の顔で南方を見せてやるの気概がすごい小野田寛郎の妄想戦記。おもしろかった。
なんというガイ・リッチーらしからぬ重ノワール!しかしその重さの背後にはアメリカに対する皮肉が透けて見え、ノワールの本質は皮肉にありと古来より決まっているのでおもしろかったなーこれはー、一級品のノワールだったねー。
殺人も精神病も問題ありげな家庭環境も全部悪魔のせいにする狂信夫婦が悪魔使いとサイキックバトル! いや悪魔よりもお前らが怖いわ! 制作陣も含めて!