私情を挟み尽くす映画『あしたの少女』感想文
労働問題の題材からスタートして政治と私情を鋭く対比させながら生きることの罪と人間の実存にまで羽ばたくこの静謐なダイナミズム。構成も素晴らしいが人間観察眼も実にえぐく、いやいやこれは傑作だ。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
労働問題の題材からスタートして政治と私情を鋭く対比させながら生きることの罪と人間の実存にまで羽ばたくこの静謐なダイナミズム。構成も素晴らしいが人間観察眼も実にえぐく、いやいやこれは傑作だ。
なんかシナリオのくだらなさのわりには普通に盛り上がりに欠けてあんまりおもしろくなかった。
うーん、エクストリーム! いやぁ世界は広いですなぁ。こういう映画を観ると自分の抱える悩みとか憂鬱気分なんかがしょせん大したもんじゃねぇなって相対化されて気が楽になりますよ。
サメ映画みたいなもんでB級オカルト映画としてとくに期待せずに観ればわりあい楽しめるとおもいます。新橋文化で出会いたい映画だったねこれは。
総じてやる気の感じられない映画だが、まぁ90分だし。90分で恐竜と巨大隕石とアダム・ドライヴァー観られるんだもんね。それならまぁ悪い映画ではないよな!
よくできてて面白かったんですがただやっぱり気になるのはあの塩からは塩辛なのか塩唐揚げなのかどっちなんだっていう…みなさんからの情報、待ってます!
この映画を観て思ったことは色々あるのだが筋道立てて書くには無駄な労力が必要になるので箇条書きで。
嘘を嘘と見抜ける大人なら大いに楽しめ、そして憑かれた心がスッとするに違いない…これはもしや、除霊体験?
映画としては普通だが面白いとか面白くないとかの話とは別に精神の同類として感じるものはあった。あくまでもこっちが勝手に同類判定を下してるだけなのだが。
取るに足らない事件を取るに足らない事件として描くことで見えてくるものもある。犯人なんかぶっちゃけどうでもいい。どうせどうでもいい犯人でしかないだろうから。しかし、そのどうでもよさから見えてくるものは決してどうでもよくはないのだ。