新世代キラキラ映画『山田くんとLv999の恋をする』感想文
キラキラ映画の核心は押さえつつもジャンルの定型からの様々なズラしを試みた野心的で楽しい新世代キラキラ映画の傑作、と言い切ってしまいたい。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
キラキラ映画の核心は押さえつつもジャンルの定型からの様々なズラしを試みた野心的で楽しい新世代キラキラ映画の傑作、と言い切ってしまいたい。
田舎暮らしの高校生にとって今のアメリカの都会風俗はファンタジーという発想は悪くないかもしれないが、発想だけでは映画って成立しないんだなぁということがよくわかる一本。
猿も木から落ちるというしポン・ジュノも映画作りに失敗することはある。教訓。今の迷走しまくるハリウッドで面白い映画なんか作るのは無理だから才能ある映画監督はハリウッドで仕事をしない方がいい。
あんまりパッとしないキラキラ映画だったがクラスメートエキストラのデブは最高に良かったので後編では更なるデブの活躍を期待。
おそらく予算のなさが原因でいろいろダメなのだが、大抵のキラキラ映画は予算がないなりにがんばって面白くしようとしてるんだからこれももうちょっとだけがんばって欲しかった。
小林啓一が普通のキラキラ映画など撮るわけがなかった!キラキラ的には失敗作だとは思うが、ともあれ楽しめはしたから良しとするか。
当たり前のことを当たり前にやったら当たり前が当たり前じゃないハリウッドでオスカー受賞。アメリカの森崎東ことショーン・ベイカーの秀作!
別に大した話ではなくサラッと終わってすぐに忘れるタイプのB級といっていいような恋愛SFだが、2時間とにかく楽しく見せるというその志は立派。
照屋年之の前作『洗骨』ほど良くはないと思うがこれはこれで愛すべき小品。
こんな映画は長々と感想を書くもんじゃありませんな。適当に観て適当に楽しむ。これはただそれだけの映画。ただそれだけの映画として、俺は面白かったです。