こんなところでスキズマ映画『フィールズ・グッド・マン』感想文
今日もネットは誰が燃えたとか燃やしたとかで騒がしいが長い目で見たらどうせ大したことじゃないんだから、騒いでる人はまぁこういう映画でも観て落ち着いたらいーんじゃないでしょーか。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
今日もネットは誰が燃えたとか燃やしたとかで騒がしいが長い目で見たらどうせ大したことじゃないんだから、騒いでる人はまぁこういう映画でも観て落ち着いたらいーんじゃないでしょーか。
タイトルはガツーッ! と来ますが基本的にはユーモアを交えたのんびりムードの旅行映画。しかしその中にはオウム事件の割り切れなさと正面からぶつかっていく凄まじい精神の格闘があるのだ。
基本的に殺し合うけど最後の一線はギリで超えずに仲良く協力。表面的には冷たいがいざという時には結構やさしい。普段はクールを気取りつつもお祭り騒ぎが実は大好き。という、そんなニューヨークの粋も香る映画でしたね。
夢か現か。敵か味方か。悲劇か喜劇か。とまぁそんなような映画。悪くはないと思うな俺は。
これが美談化大国アメリカの放つ本気の「美談」だ!美談好きのくせに美談化スキルがゼロの日本人は全員見ろ!見て敬礼!
この監督はインタビューとかではすごい社会派っぽいことを言っているが本質的には初期トリアーとかギャスパー・ノエみたいに観客にショックを与えるための見世物性を映画作りの核にしてる人なんじゃないだろうか。
画面が綺麗だから高級品っぽく見えますけどそれは劇中の住宅地同様にハリボテで中身は駄菓子だと思います。昔ながらの駄菓子SF。おもしろかった。
技巧的な長回しがすごいとかそういうことは言えるんですけどそれ以外でどこがどう面白いかというとなかなかピッタリはまる言葉が出てこない。でも超イイ映画。
現実を切り拓くために妄想は必要なのだとサン・ラーとこの映画は教えてくれる…と、とりあえず褒めたので言いますけどなんだよこの映画おもしろいとかおもしろくないとかそういうレベルの話じゃねぇだろ。
なんか根本敬の世界と隣接してた。俺が思ってた映画と全然違う…!