壁の中の時間−俺の俺による俺のためのルチオ・フルチ覚書
忘れられたわけでは決してないが少なくとも日本では正当に評価されたわけでも決してないルチオ・フルチを今、再評価する時が来たんじゃないだろうか。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
忘れられたわけでは決してないが少なくとも日本では正当に評価されたわけでも決してないルチオ・フルチを今、再評価する時が来たんじゃないだろうか。
最近流行ってる東ドイツものの一本。ミュージシャンと付き合うとろくなことがないという映画でもある。
どういう映画かまったくわからずどうも主演のアンソニー・ホプキンスがこれでアカデミー男優賞を取ったらしいというざっくり情報のみを手に観に行ったのだが、そうかーこういう映画かー。ネタバレ注意。
これは素晴らしい。ダルデンヌ兄弟風のサスペンスが実に効いていてどうなるかどうなるかで最後まで目が離せない。失踪技能実習生が題材と聞けば身構える人もいると思うんですがそういう映画ですけどそういう映画じゃないので日本在住者全員必見。
よかったの最初の打ち上げのシーンぐらい。あと全然ダメ。宇宙の映画で人間とか観たくないもん。ましてやヒューマニズムなんか観たくない吐く。
ロリコン性欲オッサンのチンが画面に乱れ咲いていて面白いし小さい子供を持つ親は観ておいた方がいいがまったく安易な映画ではあった。
開拓のノスタルジーと夢の残骸を拾い集めて「近い将来からのたより」よろしく末端開拓民の痛みや衰退を詩的に表現した映画という感じかもしれない。
フェミっている。どこもかしこもフェミっている。どうですかみなさん。気にくわなくはないですか。最近のわきまえない女どもときたら権利ばかりを主張しくさってこれはもう…ホラー映画を観るしかない!
別にこういう映画があって悪いとは思いませんけどこれが初期作でそっから『イット・カムズ・アット・ナイト』と『WAVES/ウェイブス』に向かうっていうのをこっちは知った上で観てるわけだからどうしても呆れてしまうってそれは。
クルド女性防衛隊の硬派な実録戦争ドラマを期待すると面食らうことは間違いないが、フェミニズムの視点から実録戦争ドラマのフォーマットを脱構築した一筋縄ではいかない社会派アクションドラマとして見れば大変興味深く見れる。