ダークヘンテコ修学旅行映画『地獄でも大丈夫』感想文
ちょっと風変わりなファンタジーのような青春映画。新人監督の第一作目だそうで、こういう作り手の顔が見える映画は良いなと思う。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
ちょっと風変わりなファンタジーのような青春映画。新人監督の第一作目だそうで、こういう作り手の顔が見える映画は良いなと思う。
登場人物の誰にも感情移入をさせない濃いめのブラックユーモアとシュールな展開が製作アリ・アスターのバックアップを得て炸裂しつつニコラス・ケイジの放つ中年の悲哀と愚かしさに切なくもなる、『アメリカン・ビューティー』のふしぎ版というようなユニーク作。おもしろかったがすげーイヤなこと思い出した。
驚くほど何も起きない音楽映画だが、それでいてユーモラスで肩肘張らない爽やかな音楽賛歌。おもしろかったです。
ぶっちゃけ実験性が強すぎてあんまり面白くはなかったが、とはいえここまで愚直に少しの迷いもなく「こういう画を撮りたい」を全編に渡ってやられてしまうと、それはもうグッと来てしまう。
大変寝ましたが変なシーンとなんでそうなるの展開盛り沢山で楽しい映画だったとは思います。
ゆるゆるシュールなフィリピン産のディザスターコメディ(?)だが、その根底には現実を直視せよの力強いメッセージがあった!かもしれない!
これはあれだね『箱男』の映画化というよりは『箱男』を含む安部公房の様々な作品をミックスして1本の映画にした感じ。なかなか手強いが全ジャンル横断型の良い映画でした。
黒沢清の最新短編は初期の黒沢清映画に近い「奇妙な味」ホラー。こういう黒沢清映画が観たかったんだよな~感あった。
同じ監督の『幸福なラザロ』のようなキャッチーさはないのでまだ今一つ掴みきれていないが、噛めば噛むほど味が出るというスルメ映画がこれだったような気はなんとなくしてる。
ノリノリのゴア映画を期待するとあんまり面白くないんじゃないかと思われる映画だが、ベトナムの現状を露悪的に戯画化した社会風刺の映画であると念頭に置いて観るとたぶん面白いぞ!