特集上映「セルゲイ・ロズニツァ《戦争と正義》」感想文

ロズニツァ映画を! 2本立てで!? 3時間超えは当たり前な気がしているロズニツァ映画をそんな何本も観れないよと予告編を見たときにはうろたえたが大丈夫今回のロズニツァ映画は2本とも観客にやさしい上映時間約100分。見ようロズニツァ、浴びよう戦争!

戦争ファニーゲーム映画『世界が引き裂かれる時/クロンダイク』感想文

長回しの多用しすぎによりかなり眠くなる映画ではあると素直に書いておくが、最初と最後だけ観ても面白かったのでイイ映画には違いない。

見た目作って映画『ラーゲリより愛を込めて』感想文

ストーリーがどうとかメッセージ性がどうとかカメラワークだの照明だのがどうとかと言う前に、これは舞台劇ではなく映画なのだから、まずはちゃんとリアルにその時代その状況の人に見える顔とか衣装を作らないとダメなんじゃないだろうか。

渋くていいぞ映画『ザ・コントラクター』感想文

音もなく糸が切れた人形のように死んでいく人々と人肌を感じさせないメカニカルな特殊部隊の所作、突然始まりあっけなく終わる銃撃戦、真実を見失って下水の闇に逃げ込む男…なんとも渋いミリタリー・ノワールの佳作。

ドンバスもたいへん映画『ウクライナから平和を叫ぶ』感想文

一本の映画としては案外あっさりした旅行記のような作りで物足りなさを感じるところもないでもないが、でもドンバスの風景とかドンバス住民の声なんてまず日本の主流メディアには(ネットも含めて)流れないから、今観る価値は非常にありありな作品だと思います。

プーチン体制を笑え映画『ドンバス』感想文

直接的に描かれているのはドンバスの親ロシア派勢力支配地域だが批判の矛先はそれを通して像を結ぶプーチン体制。嘘ばかりついていると身を滅ぼすぞというたいへん教育的なコメディでした。