古谷実原作じゃない古谷実映画『夜を走る』感想文
俺はダメでしたがハマる人はハマると思います。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
俺はダメでしたがハマる人はハマると思います。
仕事帰りにちょっと一本映画観て帰るかと思い立った時にちょうどいい上映時間92分。92分で戦争アクションも魔女魔女怪異もいっぱい観られるわけですから誠にお得。
『トップガン』世代の人とトム・クルーズのファンの人は楽しめると思います。これはどっちでもない人の感想です注意。
時代を彩ったかつてのオタクスタアたちのありがたいあの頃話を聞かせつつ、現代社会の在り方にも一石を投じる(かもしれない)ドキュメンタリーがこの映画だったと俺は思う。おもしろかったです。
河崎実のいつものしょうもない激安映画ですが政治的思惑抜きで楽しんで作ってるんだろうなっていうのが見えるからしょうもないけど幸せ感がある。
直接的に描かれているのはドンバスの親ロシア派勢力支配地域だが批判の矛先はそれを通して像を結ぶプーチン体制。嘘ばかりついていると身を滅ぼすぞというたいへん教育的なコメディでした。
人物造形なんかは原作が落語だから古くさいが憎めない人ばっかり出てきて居心地のいいお仕事系時代劇でした。
パージ下のアメリカを俯瞰的に捉えた今回は風刺強めのプリ・アポカリプス映画!たぶんシリーズで一番完成度が高かったと思います!
いくらなんでも古いだろというところは小道具のチョイスにせよ男女観にせよ中高年映画なので目白押しだが、箱庭世界的港町で観察するクセ者俳優たちの日常は楽しい。
ラディフェミ界のヒーローを居場所を求める一人の平凡な人間として捉え直した意欲作って感じでおもしろかったです。