シリア内戦体験版映画『娘は戦場で生まれた』感想文
簡潔にではあるが発端から描いているのでシリア内戦入門編もしくは体験版としてよく出来ているんじゃないだろうか。シリア初心者の俺がそう言うんだからそれなりに説得力はあるはずだ。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
簡潔にではあるが発端から描いているのでシリア内戦入門編もしくは体験版としてよく出来ているんじゃないだろうか。シリア初心者の俺がそう言うんだからそれなりに説得力はあるはずだ。
走ることはあらゆるアクションの基礎であるとか言ったり言わなかったりするが、人が走るだけでこんなに胸が躍ったのは久しぶりだし、カメラが切り取る世界をただ眺めているだけで感情が持って行かれてしまう戦争映画というのも久しぶり。傑作だと思うなこれは。
面白いか面白くないかで言えば面白かった。でもこの内容ならわざわざ手間掛けて記録映像に手加えるよりオリジナル作品として普通にフィクション映画で作っちゃえばよかったのにって思うし、フィクションの力ってそういうところにあるんじゃないすかねって風にも思いましたよ。
途中まではハリウッドのせこさが本当に嫌で早く帰りたいなーぐらいに思ってましたが『西部戦線異状なし』のオマージュと思しき蝶の場面から先はもう、そんな風に観ていられなかった。たいへんよかったです。
去年ぐらいの映画だと思っていたらオリジナル版は2016年11月公開ということで観たのはもう3年前、細かいところなどは忘れてしまったしそのときに自分がどう観たのかも忘れてしまったのでブログに書いた当時の感想をプレイバックしつつ感想文。
超絶戦車アクションが連続する大娯楽編も、その背景にはしっかりロシアンエレジーが。おもしろうてやがてかなしき実によい戦争映画だった。
最低60分ぐらいは寝ていたんじゃないだろうか。寝たな。ずいぶん寝た。でも寝ても面白かったのでこの映画はちょっとすごい。
おもしろかった。ショボいところも白けるところも沢山ありますけど戦国の世に逃げるわけでもなく自衛隊の現代戦ものっていうリスキーかつほぼほぼ未踏破なジャンルに果敢に挑んでこの結果なら悪くは言えない。
オリジナリティとか新味とかそんなものはミジンコほどもないがオタクの好きなあんな映画こんな映画から美味しいところだけつまみ食いしたジャンル映画の贅沢ビュッフェ。ちゃんとスイーツ女子男子の口なんかにも合うようマイルドに調整済み。
たいへん見応えがあったが体調が悪く偏頭痛の気配も感じ取ったため上映前に薬剤イン、結果、推定睡眠時間50分。あまり信用してほしくない感想文です。