アートは告発する映画『ある画家の数奇な運命』感想文

笑えるアート青春映画としても面白いしアートの変遷から見た現代ドイツ史としても面白い、リヒター作品のひとつの謎解きとしても、西では退廃芸術の烙印を押され東では社会主義リアリズムに押しつぶされた前衛アートの名誉挽回ものがたりとしても面白い。面白いなぁ!

どうぶつ暮らしは大変映画『鵞鳥湖の夜』感想文

映像はカッコイイし社会批評は切れ味抜群、あどけなさと退廃の同居するグイ・ルンメイのファム・ファタールな眼差しも背徳的で素晴らしい。はい2020年ベスト面白映画候補。

社会派スケボー映画『行き止まりの世界に生まれて』感想文

感傷的な社会派スケボー映画。とにかく問題だらけだけれども問題とちゃんと向き合えば解決できると信じるアメリカ的楽観主義に対して日本はどうだろうか、と、間接的に自分たちのことも考えさせられてしまう感じの映画でもあった。

【ネッフリ】『もう終わりにしよう。』のびのび感想文

ゲームクリエイター須田剛一の代表的な作品に『Killer7』というのがありますが、チャーリー・カウフマンのNetflix映画『もう終わりにしよう。』、変態と人殺しが出てこない『Killer7』でした。

【アマプラ】ニンゲン難しい映画『アンダーウォーター』感想文

数多ある『エイリアン2』エピゴーネンの中でも最高クラスの完成度と言ってもいいんじゃないかとすら思うが、個人的に楽しめたかというとそれは別。

苦笑いノワール映画『ブルータル・ジャスティス』感想文

絶望局面でも無表情で軽口を叩き合うメルギブ&ヴィンス・ヴォーンの枯れバディっぷりが少しだけ『破壊!』のエリオット・グールドとロバート・ブレイクを思わせたりする社会派ノワール。

コントローラーぶん投げ感想『劇場版 忍者じゃじゃ丸くん』

人生は辛い。険しい。でもその中にほんの一滴ほんの一粒でも生きていてよかったなと思えることがあるかもしれない。映画『じゃじゃ丸くん』、人生そのものでした。

実写映画版『思い、思われ、ふり、ふられ』感想文

いやもうビックリですよ。ガキ向け映画のはずなのにそこらの大人向け恋愛映画なんかより全然大人の恋愛をしていたし、恋愛の本質に迫ろうとしていたので。素晴らしい映画だと思います。