映画の感想『ハーツ・ビート・ラウド』『7月の物語』

ダメな男ばっかりだなぁ的な映画の感想二本立て。いつになっても子離れできないダメなロック親父が出てくる『ハーツ・ビート・ラウド はじまりのうた』と性犯罪案件の男がたった70分の上映時間に3人も詰まったダメ男のセット販売映画『7月の物語』です。

映画感想『クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅』(途中からネタバレ)

なかなか飛んだタイトルなので多国籍資本のインド映画っぽいしさぞかし飛んだ映画になっていることだろうと思ったら飛んだは飛んだ(物理的に)が気分は飛ばない人生つらい系映画。よかった。

白いアウトレイジ映画『スノー・ロワイヤル』感想文

ポコポコと軽快に人が死んでいくさまが愉快な映画だったがその根底にある失意は結構深い。名誉とか誇りとか惚れた女とか金で手に入らないものを片手で追い求めながらもう片手で結局は金を掴んでしまうガッカリ人間たちの挽歌だ。笑えるけど後味、ほろ苦い。

歌う終末映画『アナと世界の終わり』感想文

『ショーン・オブ・ザ・デッド』とか『香港ゾンビ』の系譜に連なる半径五メートルの終末ゾンビコメディ。へっぽこかつキュートで面白かった。

死んだらおどろいた映画『神と共に 第一章:罪と罰』感想

アクション、アドベンチャー、ミステリー、ヒューマンドラマ、地獄のクリーチャー軍団、男同士の甘い悲恋、先読みしにくい展開、壮大かつ色とりどりのCG地獄、そして地獄判事にオ・ダルス。うん、見事にみんなが好きな要素しか入ってませんね。そりゃ面白いわ。

メンタルに痛恨の一撃映画『愛がなんだ』感想(ネタバレと脱線あり)

普通人あるある満載のイタ楽しい恋愛映画。江口のりこ演じる面白パーティおばさん、あれ最高最高。この人をトリックスター的な親代わりにアラサーのガキどもが他者の視点を獲得して大人になっていく遅咲きの青春映画としても見れますね。おーもしろい。

飄々伝記映画『コレット』感想文

話の流れだけ見れば不憫度高めの物語もコレットの強キャラに敬意を表して(かどうかはしらない)飄々淡々、愉快奔放。途中からは作家先生コレットに頼らないと生きていけない夫ウィリーが憐れに見えてきて、からの結婚生活の痛快顛末にサムズアップ。おもしろい映画でしたね、

映画『マルリナの明日/殺人者マルリナ』感想文

テーマは硬いがどことなく間の抜けたオフビート仕様。野菜を切る感覚の首チョンパ、首なし幽霊の怪、等々クスっとくる。そんなにおもしろい映画だとは思いませんでしたけど味のある映画だったとおもいます。マカロニ調のサントラも良。

笑うに笑えない『アメリカン・アニマルズ』感想文

ものすごいどうでもいい理由でなんとなく強盗計画が出来上がってっていつの間にか誰も引き返せなくなってる感じ、すごく青春。この情けない青春はちょっと沁みてしまう。