極私的2019年映画ベスト10!

2019年も面白い映画ばかりだったので例年そうですが選ぶの難儀、最終的にベストっていうかこれ面白かったけどあんま観られてないっぽいのでもっと観られてくれ的な政治的判断が働き流行語大賞のようになってしまっている。

ローリング家庭崩壊映画『家族を想うとき』感想文

あまりに分かりやすく悲惨なのでリアリズムの映画なのに寓話性すら漂ってしまう現代版『怒りの葡萄』みたいなやつ。

滋味深映画『男はつらいよ お帰り寅さん』感想文

全体の三分の一ぐらいは過去作からの引用という寅さん名場面集みたいな映画にも関わらず一本の作品としてちゃんと観れてしまうのだからさすが山田洋次、腐っても…いや腐ってはいないと思うが安定の巨匠クオリティ。

血の出ない殺人映画『テッド・バンディ』感想文

担当判事ジョン・マルコヴィッチが裁判をショウ化しようとするバンディの奇行を冷めた目で眺めるの、可笑しかった。そういう目で見る映画だったんだろうと思う。

オーラル映画『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』感想文

去年ぐらいの映画だと思っていたらオリジナル版は2016年11月公開ということで観たのはもう3年前、細かいところなどは忘れてしまったしそのときに自分がどう観たのかも忘れてしまったのでブログに書いた当時の感想をプレイバックしつつ感想文。

【ネッフリ】離婚祭り映画『マリッジ・ストーリー』感想文

単独鑑賞推奨のしっとりドラマっぽく見えますがこれ大人数で観たら盛り上がる映画なんじゃないすかね。ヨハンソンとドライヴァーのどっちの結婚生活ストーリーに正当性があるかで朝まで生激論。

結構難しい『テルアビブ・オン・ファイア』感想文

エリオット・グールドっぽいノンポリのふらふらした人が色んなものに翻弄されながらトントン拍子でステップアップしていく映画、ぐらいに単純化して楽むことはできたけれど、これはもうちょっとちゃんとお勉強してから見直したい映画ではあった。

実家面倒臭い映画『読まれなかった小説』感想文

役に立たない物を巡る役に立たない者の極小規模な大冒険。そこに仕込み刀のようなエルドアン体制批判があり、地元の慣習への疑義があり、惰性の人生への否があり、役に立たないから見えてくる風景と詩があったりする。よい映画ですね。よいダメ人間ポエム。