ゲーム映画最新傑作『フリー・ガイ』感想文
まさかこんな形で『ゼイリブ』精神を受け継ぐ映画が現れるとは思わなんだ。俺の中ではそれだけでこの映画を推すに充分です。偉大なる『ゼイリブ』の価値がわかるクリエイターなんか信頼するしかないでしょうが!
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
まさかこんな形で『ゼイリブ』精神を受け継ぐ映画が現れるとは思わなんだ。俺の中ではそれだけでこの映画を推すに充分です。偉大なる『ゼイリブ』の価値がわかるクリエイターなんか信頼するしかないでしょうが!
明るい『蛇の道』みたいなフェミ系ノワール。ネットのレビューとかを見るとオチの意味がかなり誤解されているっぽいので俺はこう見た的なありがたい解説付き。
どうやって撮ったんだろうっていう場面が口外不可の後半に結構あってこれはなかなかマジカルな映像体験。キラキラ映画的なトキメキ感のあるSF(すこし・ふしぎ)映画って感じです。
なかなか意外性のあるキラキラ映画でこのピチピチに弾けたタイトルからすればコミカルで爽やかで明るく朗らかそしてラブラブな内容を想像してしまうが実際に観ればシリアス系っていうかネガティブ度の高い『君に届け』風。
SF映画としか思えないタイトルですがここで言うスーパーノヴァa.k.a超新星爆発は人生の終わりの比喩なのでした。そう来たか!
すごく丁寧に作られてて面白かったんですけど邦画SFの限界を感じるようなちょっと切ない映画でもあった。
さすが東映キラキラ映画、随所にファジーというよりも絞り値を間違えているとしか思えないキラふわショットは入ってくるが、その過剰なキラふわ映像をもってしても思春期恋愛の生々しさと人間の業をまったく隠せていない。でも実は結構真面目な映画です。
Netflixドキュメンタリーは社会問題に鋭利なメスを入れるものが多くてどれも見応えがあるが、そんな中でとくに面白くないのがこの『オクトパスの神秘』だったので、こんなものが評価される世の中とは…と俺もなんか俗世間が嫌になって海に潜りたくなっちゃったね。
観ている間はどうしようもなく陳腐なバカ映画だと思っていたが後から反芻しているうちにあえて世の中の陳腐さを照射した映画だったのではないかとか思えてきて急におもしろい映画になった。
俺はこの監督の映画だとライト路線よりもどことなぁく仏教的無常観を感じる不快を帯びた路線の方が好きなのでライト路線のこの映画はわりと面白かったねで脳がスルーしてしまう感じだった。