座ってられるかよ映画『ペット・ショップ・ボーイズ・ドリームワールド』感想文
The Greatest Hitsというだけあってセットリストが全部ヒット曲!正式タイトルが長すぎると思うがサイコーのPSBライブ映画でした!
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
The Greatest Hitsというだけあってセットリストが全部ヒット曲!正式タイトルが長すぎると思うがサイコーのPSBライブ映画でした!
波乱の2024年開幕、だがまずは去年一年の振り返りだ。2023年、俺が超個人的にこれがベストだなと思った映画10本+1本を誰の役に立つかまったくわからないが、どうぞ!!!
あれなんだかこれは前にも観たことがあるような気がするぞなんだっけほらイメフォーでやってたブラジルのアートアニメのあぁそうだあれあれ『父を探して』、あの映画にセンスが似ているなと思ったら他でもないその監督アレ・アブレウの新作がこの『ペルリンプスと秘密の森』なのであった。これまたすばらしい作品。
こわれた人々のうつろな芝居、低予算を逆手に取った作劇、美術も照明もすばらしい。なにより、戦争が終わった後の未だ闇の中にある時間に焦点を当てる生真面目さというかウソのなさにグッとくる。イイ映画だと思います。
すばらしいSFである以上にすばらしいダメ人間へのエールなので、人生ろくなことねぇなと思いつつ自分からは何か積極的にやろうとしないようなダメな人たちは必見。
ちょっとハンカチを借りていいかな。なんですかこれは。感動作じゃないですか。幸福の科学の映画なのに…感動作じゃないですか!!! もちろん劇場では誰一人泣いてなどいなかったのだが…。
労働問題の題材からスタートして政治と私情を鋭く対比させながら生きることの罪と人間の実存にまで羽ばたくこの静謐なダイナミズム。構成も素晴らしいが人間観察眼も実にえぐく、いやいやこれは傑作だ。
イタズラっぽいユーモアあり風刺の効いた展開ありスラップスティックなアクションあり、そしてきゃわきゃわすぎる子ブタちゃんあり子供だいすきウンコ爆弾ありキッズのちょっとした成長もあり。最高!
挑発的な選曲で幕を開けるこの映画は言うならばボウイの映像ライブにして映像と音楽で観るボウイの思想書。観ろとしか言えない。
サイケな映像・音楽が気持ちいい映画だが、一人の映像作家がコロナ禍で感じたもの、考えたものが込められた詩的なエッセイ映画とも取れ、そういう面から見ても面白いと思う。