デジャヴュ映画『パーム・スプリングス』感想文
誰が観ても面白い映画にはなってると思うのであれ面白い? って人に聞かれたら面白いよーおすすめだよーとは言うと思うが、逆に言えば誰が観ても面白い程度の映画でしかなかった気がする。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
誰が観ても面白い映画にはなってると思うのであれ面白い? って人に聞かれたら面白いよーおすすめだよーとは言うと思うが、逆に言えば誰が観ても面白い程度の映画でしかなかった気がする。
面白い映画だったがただキルカウント8人という省エネ労働と死んでいい人しか殺さない優しい残酷はやはり不満点なのでもっと容赦なくせめてキルカウント12人ぐらいまではあの外道殺人鬼男性も頑張るべきだったと思います。
思ったより笑える。思ったより切ない。思ったより残虐度低め。激しい残酷描写が一部ないわけではないので人によってひえ~かもしれませんが切ないひえ~なので不快感とかはないんじゃないかな。
いわゆる韓国ウェッサイ映画。このウェッサイは地理的な西部という意味ではなく東海岸と西海岸とか関東と関西とかそういうセンスの二項対立の片方としてご理解ください。
田舎町の主婦くせにみなさんわりと引き締まった体つきをしておられてタンクトップ姿で躍動するわけですから最高!タンクトップの蛮族系ウーマンが画面に躍ったら物語とかどうでもよくなってしまいます100点。
基本的に殺し合うけど最後の一線はギリで超えずに仲良く協力。表面的には冷たいがいざという時には結構やさしい。普段はクールを気取りつつもお祭り騒ぎが実は大好き。という、そんなニューヨークの粋も香る映画でしたね。
この監督はインタビューとかではすごい社会派っぽいことを言っているが本質的には初期トリアーとかギャスパー・ノエみたいに観客にショックを与えるための見世物性を映画作りの核にしてる人なんじゃないだろうか。
日本の映画館でブラックスプロイテーション映画の文脈を踏まえてない観客と一緒に観たら笑い声が起きなくて結構キツイ感じなると思うので配信でよかったなと思った。俺も踏まえてないのでそんな笑わなかったし。
なんか根本敬の世界と隣接してた。俺が思ってた映画と全然違う…!
バカそうに見えて存外毒の強い映画だ。この映画を観てコミックな人死にをスクリーン越しに楽しんでる君たちだって映画の中の人殺しゲームの観客と大して変わりゃしないんだよって、この作り手は皮肉ってるんだよ。