リアルジャスティス映画『ガンズ・アキンボ』感想文
バカそうに見えて存外毒の強い映画だ。この映画を観てコミックな人死にをスクリーン越しに楽しんでる君たちだって映画の中の人殺しゲームの観客と大して変わりゃしないんだよって、この作り手は皮肉ってるんだよ。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
バカそうに見えて存外毒の強い映画だ。この映画を観てコミックな人死にをスクリーン越しに楽しんでる君たちだって映画の中の人殺しゲームの観客と大して変わりゃしないんだよって、この作り手は皮肉ってるんだよ。
あんた大人なのに本当にこれでいいと思っているのかと言いたくなるが思っていると言われたら返す言葉がないのでこの監督、この映画は強い。強すぎる。敵わない。これはもうつまらないとしたら映画じゃなくてそう思う大人の方がつまらないということなのではないだろうか。
あまりにも安いがあまりにも誠実なバラエティ人情喜劇っぷりにちょっとだけジーンとさせられる。
わりと疲れるしキッズ向けだがなんだかんだおもしろかったよ。どうぶつたちもまぁまぁかわいい。
笑えたらもうそれでいいんです。アクションかっこよかったらそれだけでいいんです。いわゆるナメてた奴が○○映画。この場合はナメてたオバハンがセガールだった的な感じです。いや~おもしろかったな!
こういうのを観ると50年以上前に『プレイタイム』を撮ったジャック・タチの天才っぷりガチすぎるだろって思うよな。別に『天国にちがいない』を貶す意味で言ってるんじゃなくて。
よくわからんので素直に面白いとは言い難いが、なんか、ハートに残る映画ではありました。エンディングの謎曲も含めて。
なんだか香港映画の満漢全席のような映画だ。サイコーでしたね。
面白かったんですけどやっぱ思い入れが物を言うよねーって思ったよね。
三國志題材っていう以外は基本的にいつもの福田雄一映画と何も変わらないのであんな俳優こんな俳優のネタ見せ大会でしかないが楽しめた。