なんでもやってみなよ映画『わたしは最悪。』感想文
人間の不確かさをユーモアとペーソスを交えて活写しつつ選択こそが人生だと変化を肯定する、イイ映画でしたねこれは。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
人間の不確かさをユーモアとペーソスを交えて活写しつつ選択こそが人生だと変化を肯定する、イイ映画でしたねこれは。
怖くて楽しいですけど良い意味でも悪い意味でもそれだけの映画って感じでした。
キラキラ映画っていうか大事な人を失いふわっとした喪失感の中に生きている男女が過去を乗り越えていく過程を描くヒューマンドラマでした。
つまらなくはないし悪趣味描写も結構気合いが入っていて好感が持てるのだが三部作の第一作目だからか諸々中途半端なまま終わってしまうのが残念だった。
ギャグは笑えないしアクションは退屈だしスリルもなければ展開に大した捻りもない…とまで言えば言いすぎにはなるだろうが、劇場公開されるピクサー映画でこのレベルだったらそれぐらい言いたくなるって!
映画の感想っていうかギリアムのトリビアのコーナーになってしまった。
だいぶ嫌いな映画でしたし自分のことも嫌いになったので相当嫌な映画体験でした。
勃起をモチーフにしてこんなに楽しい映画が作れるんだからやはりこの監督はすごい人です。イイ映画、見事な映画でした。
巧みなストーリーテリングとノスタルジックな雰囲気で魅せるジュブナイル・スピリチュアル・サスペンスでおもしろかったです。
有毒の物語を美しく無毒化することにかけては是枝裕和は超一流なのでこれも美しく幸せなロードムービーとして楽しめるけれども、でもそれでいいのっていうのはこの映画の題材的に思った。