幸福の映画『世界から希望が消えたなら。』感想文(ネタバレ含)

映画の背景に目を向ければ幸福映画でいちばん面白かったかもしれないが映画単体として面白いところはなかった。幸福の教祖神話映画『さらば青春、されど青春』のパラレル続編です。

つけびして煙り喜ぶ映画『楽園』感想文(途中からネタバレ含)

一筋縄ではいかない瀬々敬久の叙述トリック搭載型ミステリーにして反ミステリー。一見重くてむずかしい映画っぽいですが片岡礼子の艶姿とか佐藤浩市のまさかの勇姿にビンビンさせられたりする見所いっぱいの大サービス映画です。

映画『スペシャルアクターズ』悪口感想文(ネタバレなし)

参ったな! どうしよう! 『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督最新作とのことですが! うーんこれは! これはかなり厳しいんじゃないかな! 俺は厳しかったです!

サイバーパンク復讐譚『アップグレード』感想文

面白い設定がいくつも出てくるのに妻殺しに焦点を絞ってあんま生かされないのはもったいない気もしたが、いいんじゃないすかね、サクッと観られるパルプなサイバーパンクって感じで。ザクザクのゴア描写も適度にあってそれもまた良し。

【ネッフリ】『愛なき森で叫べ』感想文(ネタバレなし)

変に北九州監禁殺人事件の映画と言わず園子温の新作とだけ言ってくれればよかったのに。その思想を首肯することは全然できないけれど、それならもう少し素直に観れてたよ。もう少し、良い映画だなって思いながら

越境上等映画『ボーダー 二つの世界』感想文(観た人向け、ネタバレあり)

説明の少ない作りなので寓話性高し、比喩多し、解釈自在。むずかしい映画では少しもないが観ながらあれこれ思考を遊ばせることができるという意味で、観る側のボーダーでガチガチの思考も越境させるボーダーレス映画だったように思う。おもしろかったです。

ワニどんと来い映画『クロール ―凶暴領域―』感想文

B級オモシロとB級人生賛歌だけで構成されている上に台風の時に興味本位で避難指示地域に入ったり増水した河川を見に行ったりするとワニに食われるから絶対にやってはいけないというありがたい教訓まで得られるB的に完璧な87分だった。最高。

二本立て映画感想『いけにえマン』&『はらわたマン』(微ネタバレ注意)

ナカモトフィルムという自主映画ユニットの新作二本立て。ナカモト映画は前に『DEAD COP』だけ観たことがあるが、そんなに面白くないところも含めて自主映画っぽい自主映画でなんとなく好感触、今回の『いけにえマン』『はらわたマン』も自主全開でなんか良かったです。続けて観たらちょっと感動しました。いやマジで。

低温百合映画『サラブレッド』感想文

幾重にも織り込まれた皮肉と冷笑が黒い笑いを引き起こす人でなし映画だったがその底に流れるのは逆説的なヒューマニズム(かもしれない)ということでなかなか泣きの百合映画です。