サイキックバトル映画『ドクター・スリープ』感想文

ほんの9年前まで典型的なJホラーフォロワーの超々低予算自主映画みたいのを撮っていた新人監督がいつの間にかこんな大作撮るところまで来てしまったんだからハリウッドというのは何が起こるかわからないところです。

【ネッフリ】『アイリッシュマン』感想文(ネタバレたぶんナシ)

面白いは面白かったがしかし4時間弱もランタイムがあるのだし、こういう題材なのだから個人対個人の物語に終始するのではなくてもう少し大局を見たかったという気もする。

絶体絶命無職映画『EXIT』感想文

負け犬未満、勝ち組落第、とりたててやりたいこともないがかといってダメ人間に堕ちきれるわけでもない何にもなれない『N.O.』を地で行く無職男が、殺人毒ガスに立ち向かう! 激燃えパニックアクションコメディでした。

忠臣蔵嫌いの『決算! 忠臣蔵』感想文

討ち入りシーンのない忠臣蔵映画ですがこの大胆判断は討ち入りに集約される忠臣蔵ヒロイズムの無益を強調するためだったのかもしれない。忠臣蔵は興味ないですけどこういうのは好き。

USAをぶっ壊す映画『エンド・オブ・ステイツ』感想文

マイク・バニングの赴くところ、戦闘員と非戦闘員を問わず死体の山が築かれる。コナンくんのような金田一少年のようなお前が一番危ないやんけ系の死神シークレットサービスの存在価値とは。むしろ逆にバニングが投獄されていた方が合衆国は平和だったのではないかと思わずにはいられない。おもしろかったです。

無駄に絢爛映画『LORO(ローロ) 欲望のイタリア』感想文

権力の寓話というには現実の側が寓話的虚構に寄りすぎている昨今ですが、ベルルスコーニ時代の虚実入り乱れる政治内幕劇であると同時に、あちらでもこちらでもあるある感のある、たいへん刺激的でおもしろい権力の寓話であったとおもう。

キラキラ賛歌映画『殺さない彼と死なない彼女』感想文

1ミリたりともキラキラしていないところから始まって満開のキラキラ映画にたどり着く逆説的キラキラ映画。泣いてしまうぞそのキラキラへの意志。キラキラ生きようとすることへの不退転の意志。