新橋系ノワール映画『ストレイ・ドッグ』感想文
おいおいこんなことを2時間もかけてやってたのかよ~とは口が裂けても言えない睡眠鑑賞者であったが(言えないので書きました)、そんなショボイことに命を張る人間もおるんだよ的な路傍のノワール美学にはやはりシビれる。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
おいおいこんなことを2時間もかけてやってたのかよ~とは口が裂けても言えない睡眠鑑賞者であったが(言えないので書きました)、そんなショボイことに命を張る人間もおるんだよ的な路傍のノワール美学にはやはりシビれる。
どうでもいいんだよ。お前らの人生どうでもいい。タワマンの非人間性を美しく切り取った映像を観ていたらこっちまで非人間的になってしまった。やっぱ、タワマンなんか住むもんじゃないすよ。アパート住め。
やっぱこういうのが面白いんです。主に女の人向けの恋愛映画だからと作り手が勝手に忖度してノンバイオレンスにするのはもうやめて、これからは『きみの眼が問いかけている』を見習って軽はずみなバイオレンスであるとか主人公の超設定に根ざした超展開などをガンガン邦画の恋愛映画にも盛り込んでもらいたいものです。
フェミニズム映画でもあるが普通の抑圧の映画でもあったのでフェミニズムとか興味ない人でもあるある的に観れるのでは。あぁよかったねで終わらせない良い映画。
A24映画といっても俺が想像していた『フェアウェル』みたいな家族ドラマ路線じゃなくて『アンダー・ザ・シルバーレイク』みたいな変映画。そこまで変ではさすがにないが充分変。でも最終的にほんのり感動作。
『トレインスポッティング』以前も以後も作られ続ける野蛮で不毛で貧乏でアジテーショナルでかつ感傷的にスタイリッシュに捻くれた英国不良映画のザ・王道。場当たり的で安っぽいポストパンクなサントラがいーんです。
歩道が歩いてきたらどうしようというお話。
まさかの『さらば青春、されど青春。』リメイク!全体的にオリジナル版よりも出来の良いリメイクと言えるが、出来の良さが必ずしも面白さに直結するわけではないというのはこれを観るとよくわかる。
怪談ならぬ階段がこわいというお話。
わりと普通に面白かったです。面白かったですけどわりと普通の黒沢清映画でした。