こんな映画の中には入りたくない映画『テレビの中に入りたい』感想文
ちょっと期待してしまったのだがジャンル的にはテレビでもホラーでもコメディでもなく自己憐憫だったのであーそうだよなーA24だもんなーとスクリーンをぼんやり眺めながらとりあえず眠ることにしてさっさと映画が終わってくれるのを待った。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
ちょっと期待してしまったのだがジャンル的にはテレビでもホラーでもコメディでもなく自己憐憫だったのであーそうだよなーA24だもんなーとスクリーンをぼんやり眺めながらとりあえず眠ることにしてさっさと映画が終わってくれるのを待った。
後半の謎解きパートがだいぶヒドいが前半は阿部寛の受難っぷりに大いに笑えた。軽い社会風刺の映画として観ればいいんじゃないすかね。
なんか前回感想書いた『ボーイ・キルズ・ワールド』とテイストに共通するところがあってこちらも不謹慎血まみれギャグ映画。おもしろかったです。
ネタバレはしませんが最後あーなってあーなった主人公がえーいめんどくさい、ならば敵だろうが味方だろうが全員俺が殺す! と吹っ切れてくれたら、まさしくタイトル通り『ボーイ・キルズ・ワールド』で面白かったのになぁ。
まるでイーロン・マスクの思い描く夢のよう。自分がヒーローになりたいという願望だけがあって、現実に困っている人々を助けたいという気持ちは持ち合わせていない人の発想だ。だからこそ箱庭ここに極まれりで面白いのだけれども。
観る前は191分とかなにかの間違いではないかと驚きながらふざけんなバカてめぇ巨匠気取りかコラと心の中で暴言を吐いていたが、観終わった今はええもん観せてくれてありがとうの気持ち。とても見応えのある力作でございました!
一言で言えば暗黒アニメ界の『もののけ姫』という感じのアウトサイダー・アート・アニメ大爆発作。ものすごいぞ!
面白くはないがつまらないとは言えない、韓国ノワールの底力を感じる映画だったかもしれません。
まるでA24が作ったようなアート志向のスラッシャー映画だ!ま、こういうスラッシャー映画も世の中にはあるってことでいいんじゃないすかね。ただ殺人鬼のマスクはダサすぎ。
前作の青春感が好きだった人なら「は?」な可能性もあるが、なんかゴチャゴチャといろいろやるから前作とは違うベクトルで今回もまた楽しい映画ではあった。