愛国心はならず者の最後の拠りどころ映画『リモノフ』感想文
面白かったけどリモノフという二流のトリックスターに対するセレブレンニコフの複雑な思いの方が、この映画そのものよりも興味深いものかもしれんね。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
面白かったけどリモノフという二流のトリックスターに対するセレブレンニコフの複雑な思いの方が、この映画そのものよりも興味深いものかもしれんね。
日頃からハリウッドなんかさっさと潰れろと言って憚らない俺ではあるが、なんだかんだこういう狂騒的でありつつ気の利いた楽天的なハリウッド喜劇はおもしろい。
抱腹絶倒の子ども喜劇でありつつ舌鋒鋭い学生運動批評の映画でもあるというアクロバット!これは素晴らしい!監督の呉美保と脚本の高田亮に俺デミー賞10個贈呈!
ウェス・アンダーソンとロイ・アンダーソンの映像世界をかなり露骨に彷彿とさせられる虚構コミカル群像劇。センスの良い洒落た映画でした。
雑多なアートとチャーミングな女優さんたちと超能力や宇宙人を含む人生の悲喜こもごも、あとそれから夏の海街のカラッと明るい風景を温泉気分でだらだら眺める140分間。幸せな時間でした。
なんだかすごい邦題をしているがこれはあくまでも邦題であって原題は『LOVE LIES BLEEDING』というそうな。
いやこれ『ジュラシック・ワールド 復活の大地』よりもモンスターホラー映画として面白いし『ジュラシック・パーク』っぽさあるだろ!侮り難し童話魔改造ホラー!
大人なのに精神年齢こども才の俺には退屈に感じられるところが多かったが、ちゃんと身体年齢と精神年齢が合致している大人の人ならなかなか沁みる映画かもしれません。
まぁまぁ面白かった。似たジャンルの映画でいうと、『きさらぎ駅』よりは真面目な内容でお金もしっかりかけて作っているが、そのぶん『きさらぎ駅』ほどの瞬間最大風速は出てないみたいな、そういう感じじゃないすかねぇ。
呆れる内容ではあるが、本気のドキュメンタリー映画と単なる売り込みビデオを見分けるための教材としては、この映画も有用かもしれない。