【ネッフリ】『もう終わりにしよう。』のびのび感想文
ゲームクリエイター須田剛一の代表的な作品に『Killer7』というのがありますが、チャーリー・カウフマンのNetflix映画『もう終わりにしよう。』、変態と人殺しが出てこない『Killer7』でした。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
ゲームクリエイター須田剛一の代表的な作品に『Killer7』というのがありますが、チャーリー・カウフマンのNetflix映画『もう終わりにしよう。』、変態と人殺しが出てこない『Killer7』でした。
俺はいったい何を観ているんだ。今年観た映画の中でいちばんそう思った。俺はどれぐらいの間この映画を観ているんだ。こないだ観た上映時間8時間超の『死霊魂』よりもそう思った。なんであれインパクトがあるのは映画として良いことだ。それが面白いかどうかはまた別の話だとしても。
座って観てるだけなんだからむしろ休息だろ、と思ってここ最近疲れが溜まっていたものだから肉体的な意味での癒しを求めて映画館の席に収まりましたが全然休息じゃなかったですすげー疲れました。でも面白かったです。
ぶっちゃけかなり力技の映画だと思ったが恐怖描写のコメディ反転も恐れぬその強引な押し切り方も含めて80年代SFXホラーの現代版という感じなので、憎めない映画。ラブクラフト的な怖さは別にない。
映画でできるウソしか詰まってない愉快にして巧緻にして優雅でありつつ愛情深くも悲痛で切実な空前絶後の映画愛映画。いやもうすごいよ。
なんだかまたえらいドキュメンタリー映画を観てしまった。これはなんと表現すればよいのだろう…俺の中ではハードボイルド武闘派ジャーナリスト落合信彦の陰謀ルポの実写映画版みたいな感じなのだが…!
少なくとも劇場公開される映画ではたぶん類似作のないオリジナルな映画、映画というか実験、実験というか批評的パフォーマンス・アートとして非常に興味深い作品だった。
「私は息子の射精を手伝いました」とかいうオッサンの衝撃モノローグから始まる映画が面白くないわけはない。
『若草物語』の脱構築版のように思うが原作の方の『若草物語』を知らないのでなんとも言えない。でもかなり野心的な作りではあったよ。俳優陣の大騒ぎ芝居も楽しいし面白かった。
ホストと土方とヤンキーとヤクザ。ダンスとケンカとヤンキーアクション。隙あらば飛び出すシャンパンコール。愛と仁義と下剋上。コミカルに演出しているとはいえ話がVシネなので前作劇場版のようにキラキラポップな観るアッパードラッグ映画ではないが、今回も唯一無二のEXILEスタイルの映画でしたな。