越境上等映画『ボーダー 二つの世界』感想文(観た人向け、ネタバレあり)
説明の少ない作りなので寓話性高し、比喩多し、解釈自在。むずかしい映画では少しもないが観ながらあれこれ思考を遊ばせることができるという意味で、観る側のボーダーでガチガチの思考も越境させるボーダーレス映画だったように思う。おもしろかったです。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
説明の少ない作りなので寓話性高し、比喩多し、解釈自在。むずかしい映画では少しもないが観ながらあれこれ思考を遊ばせることができるという意味で、観る側のボーダーでガチガチの思考も越境させるボーダーレス映画だったように思う。おもしろかったです。
ドヌーヴとビノシュの演技合戦に魅力を見出せなければ結構厳しい映画っぽい。ぼく厳しかったです。つまらなくはなかったけれど。
幾重にも織り込まれた皮肉と冷笑が黒い笑いを引き起こす人でなし映画だったがその底に流れるのは逆説的なヒューマニズム(かもしれない)ということでなかなか泣きの百合映画です。
監督が若い人なのでネット依存を安易に悪いものとしない。そのイタさを叩きつけながらも前に進むためには必要な時もあるっていう風に捉える。たぶんリアルなアメリカン中学事情も興味ぶかい良い現代ティーン映画でした。
技術的には雲泥の差があるとしてもその批評性においては山戸結希渾身の反キラキラ映画『ホットギミック』に迫るところがある。あったように思う。
シーズン1はさすがに開幕エピソードから気合いが入っていて檄渋かつゴージャスな映像のオンパレードでしたがシーズン2はそこらへん控えめでストーリーを見せることを優先。いやぁ面白かった。(2/2)
シーズン1はさすがに開幕エピソードから気合いが入っていて檄渋かつゴージャスな映像のオンパレードでしたがシーズン2はそこらへん控えめでストーリーを見せることを優先。いやぁ面白かった。(1/2)
伊参スタジオ映画祭発の中編・短編映画の二本立て。どっちも面白かったです。
ジャージ姿のズボラ市川実日子が最強。こういうの好きになってしまうからやめてほしいとおもう。こっちは画面の外から苦しい想いでそのよこがおを眺めることしかできないわけですから…。
愛とも狂気とも単なる性欲ともつかない常識の彼岸の光景は感動的でさえあるがその一方、編集次第で現実はいかようにも変容させられるのだなぁと冷ややかに見てしまう怪ドキュメンタリー。