私情を挟み尽くす映画『あしたの少女』感想文

労働問題の題材からスタートして政治と私情を鋭く対比させながら生きることの罪と人間の実存にまで羽ばたくこの静謐なダイナミズム。構成も素晴らしいが人間観察眼も実にえぐく、いやいやこれは傑作だ。

ほんとにあった! 呪いのアニメ映画『オオカミの家』&『骨』感想文

夏に観るホラー映画としては上映時間も短くとてもよいと思う。まぁこういう映画は「なんかヤバイ映画があるらしいよ!」っていう噂に素直にノって友達とかと一緒に観に行ってヒエ~ってなるのがよいんでしょう。

『居眠り映画館 世界は広いねカルト映画編 2015~2019』自主単行本が来月出ます

というわけで出ます。このブログの1900本近くにも及ぶ映画感想の中からブログ開始の2015年~2019年までの「なんだこれは!」というカルト映画の感想文を厳選し55本掲載、すべての感想文に追加情報などの一言コメントをつけておそらくA5判112ページ(表紙・裏表紙込み)の予定。

考えるな感じろ映画『クロムスカル リターンズ』感想文

予告編にハリウッドを練り歩くクロムスカルの映像があったのでへー今度はハリウッドの繁華街で、と思いきやこれはエピローグに過ぎず、次回作ではクロムスカルがついにハリウッドへという匂わせのためのオマケ映像であった。ちくしょう騙された。

ジジィだって進化したい映画『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』感想文

リドスコっぽくもバラードっぽくもあるクローネンバーグの新作…中二映画オタクがノートの片隅に書く夢のような映画だが別に公式にコラボしたわけではないのでクローネンバーグお前はそれでいいのか。

特集上映「セルゲイ・ロズニツァ《戦争と正義》」感想文

ロズニツァ映画を! 2本立てで!? 3時間超えは当たり前な気がしているロズニツァ映画をそんな何本も観れないよと予告編を見たときにはうろたえたが大丈夫今回のロズニツァ映画は2本とも観客にやさしい上映時間約100分。見ようロズニツァ、浴びよう戦争!