観る才能と作る才能は別映画『激怒』感想文
面白いか面白くないかで言えば退屈はしなかったから面白い部類に入るけれども、技術的には学生の自主映画とそれほど変わらないので、1800円取ってこれでいいのかと思わざるを得ない。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
面白いか面白くないかで言えば退屈はしなかったから面白い部類に入るけれども、技術的には学生の自主映画とそれほど変わらないので、1800円取ってこれでいいのかと思わざるを得ない。
内容が内容なのであんまりこれこれこういう映画でしたとは書けないのだが、なかなか見応えのある良い映画だった。
人間至上主義的ご都合主義に逃げずに時に厳しく時に優しい自然の掟をミニマムな舞台設定の中で端的に描いた意外と志の高いライオン映画。
阿部寛の昭和鬼刑事っぷりもこれ見よがしでない楽団員たちの交流も良いけどクライマックスで急にショボくなってわりとガッカリした。
なにがなんだかわからない序盤はかなり良かったがそこが面白さのピークだった。
SFとして見るとわりとガッカリさせられるが全然先に進まない冗長な会話は笑えるしふざけた編集やカメラワークもとぼけた味わいがあって良い、なかなか気の利いたおもしろいヘンなコメディでございました。
いろんなオモシロが盛り沢山なオカルト・エンターテインメントであることは確かだけれども、そのためにどの要素も中途半端になってしまった気がする。
だいぶ人が死ぬ、それもわりと軽い感じでぶしゃぶしゃ血を吹きながら死んでいく版の『オリエント急行殺人事件』とでも言えそうな楽しい映画でした。
なんだか見るサウナのような映画だが、今の主流から明らかに外れた泥臭い作りがヒーロー映画に対する生身の批評ともなっており、なんとも渋みの効いた大人のヒーロー映画となっているのであった。
それはもうびっくりするほど褒めちぎっているが一年分の褒めを全部ここに注いでも別に構わないぐらいの映画ではあったので問題なし。