レストランが大変映画『ボイリング・ポイント/沸騰 』感想文
面白いけどわざわざ満席の映画館で観るような大層な映画じゃないだろとは思った。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
面白いけどわざわざ満席の映画館で観るような大層な映画じゃないだろとは思った。
お子様向けのサマームービーとしてはまぁ悪くないんじゃないの? ぐらいなところで、『アルキメデスの大戦』で急騰した俺の中の山崎貴株が急落する映画だった。
映画の内容にはまったく触れない限界感想文なのでご理解の上ご覧下さい。
良く出来た映画とは言いがたいところはあるんですけど面白いは面白い映画で、だいたいこういうアクションバカの映画は仮につまらなくても悪くは言えない。
小さくしかし妥協無くまとまった、午後ローで観たら超傑作という映画だったなこれは。
相変わらずギャグも音楽もセンス良し、なんだか盛り上がりに乏しい気もするが今回はチルアウト編ということでリラックスしてまったりと楽しみましょう。
多彩な撮影技法を駆使した映像は幻惑的で面白いし現実と虚構の境が次第に曖昧になっていく展開を見れば細かいところまでしっかりアタマで考え抜かれた映画であることもわかるが、サブカル臭が鼻につく。
人間の不確かさをユーモアとペーソスを交えて活写しつつ選択こそが人生だと変化を肯定する、イイ映画でしたねこれは。
キラキラ映画っていうか大事な人を失いふわっとした喪失感の中に生きている男女が過去を乗り越えていく過程を描くヒューマンドラマでした。
つまらなくはないし悪趣味描写も結構気合いが入っていて好感が持てるのだが三部作の第一作目だからか諸々中途半端なまま終わってしまうのが残念だった。