旅芸人万歳映画『ダンスウィズミー』感想文(ネタバレたぶんなし)
こういう芸を楽しむ映画というのは邦画でまず見ないしわりと世界的にも絶滅危惧種っぽいので得した気分、なによりこないだ観た『死霊の盆踊り』効果もあって芸人っていいなぁのしあわせ感に浸れてたいへんよかった。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
こういう芸を楽しむ映画というのは邦画でまず見ないしわりと世界的にも絶滅危惧種っぽいので得した気分、なによりこないだ観た『死霊の盆踊り』効果もあって芸人っていいなぁのしあわせ感に浸れてたいへんよかった。
つまらないならつまらないの一言で済むがつまらないわけではないからなかなか感想に困る。ピンク映画だったら良かったのにな~っていうところに落ち着いてしまうなこれは、個人的には。
主にヤンキー向けの教育的メッセージはバンバン感じましたから啓蒙映画だったのかもしれない。
自分たちのことばかり考えているといつかはあなたもこうなりますよ的な大人の動く教育絵本。日照問題発端でいろいろ死んだりして笑えます。いろいろ死ぬ映画は良い映画。
ペットたちのささやかな冒険と成長をタイトにまとめて上映時間正味86分。ありがたいお説教もエンパワーメント要素もなにもない、笑って観て笑って帰って次の日には忘れちゃってねの軽妙洒脱な映画。最高とても最高。
ポスター見てバッキバキにキマった映画にキマっていると思ってましたが観たら『ピューと吹く! ジャガー』みたいなゆる系の旅映画でした。おもしろかったです。
出てくる人間が全員ろくでなし、取って付けたにも程があるAI・IoT社会への警鐘、最終的にストーリーの整合性がマイナスに入ってしまうオモシロ至上主義。まったくしょうもない映画だと思うが笑ってしまうからしょうがない。ホラーっていうかブラックユーモアの映画。
スティーヴ・カレルの醸し出す狂気とユーモア混じりの痛み(決して逆ではない)、素晴らしかったな。玩具屋のおばさんとか異様に凝った室内装飾も同様。人も物もディティールがとてもよい映画。
拳銃!ムー!ラピュタとスカイフィッシュ!超面白そうだし面白いんですけど見終わるとなぜか心が無になった。ムーではなく。
MVとして観るなら全然おもしろいし音楽もかっこいいから別に言うことはないですけどただめちゃくちゃ嫌だった。めちゃくちゃ嫌だった!