晴れ乞い映画『天気の子』感想文(途中からネタバレあり)
拳銃!ムー!ラピュタとスカイフィッシュ!超面白そうだし面白いんですけど見終わるとなぜか心が無になった。ムーではなく。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
拳銃!ムー!ラピュタとスカイフィッシュ!超面白そうだし面白いんですけど見終わるとなぜか心が無になった。ムーではなく。
MVとして観るなら全然おもしろいし音楽もかっこいいから別に言うことはないですけどただめちゃくちゃ嫌だった。めちゃくちゃ嫌だった!
とくに面白くもないしとくにつまらなくもない、なんとなく始まってなんとなく終わる。映画ってこんなもんでしょう、みたいな肩の力の抜け方は一時代を築いた名優の引退作として幸せなことではないでしょーか。
愛とも狂気とも単なる性欲ともつかない常識の彼岸の光景は感動的でさえあるがその一方、編集次第で現実はいかようにも変容させられるのだなぁと冷ややかに見てしまう怪ドキュメンタリー。
前作ありきの映画なので前作で振ったネタの数々をちくちく回収していったりぐるんとひっくり返していくところが面白ポイントだったが、それにしても節操がないというか面白ければなんでもいいのかというか、いやもうなんだか呆気に取られることしきり。
シリーズを1作目しか見てない俺みたいなオモチャ素人でも最大限楽しめるようにという細やかな職人的配慮がさすがディズニー/ピクサー、大量生産品のCGアニメなのにオーダーメイドのオモチャのような慎ましやかで親しみの湧く手触りがたいへんよかった。愛すべき小品。
監督ジャック・オーディアールの前作『ディーパンの闘い』が超硬派な難民ドラマだったから落差がものすごい。これじゃあまるで『働くおっさん劇場』じゃないですか。ジョン・C・ライリーが野見さんじゃないですか。超しあわせな映画だな。
まあこういう映画もたまにはいいよね。こういうのばっか食ってると死にますけどたまに食う劇薬は珍味。いいんじゃないですか? いいでしょ? いいだろうがあああぁぁぁぁぁ俺はあああぁぁぁぁぁここのおおおぉぉぉぉぉ王だッ!!!!!
お弁当はコミュニケーションであり同時にディスコミュニケーション。お弁当は時に愛情、時に暴力。おもしろかったです。
お誕生日スラッシャーといえば珍怪作『誕生日はもう来ない』ですが『ハーピー・デス・デイ』の方はお誕生日の夜に殺人鬼に殺された女子学生が何故か繰り返し繰り返しその日を朝からやり直す羽目になってしまう映画なので誕生日がめっちゃ来る。おもしろかった。