やりたい放題映画『温泉しかばね芸者』感想
監督の好きなものやりたいことがアタマからケツまで詰まった感じの清々しいZ級ホラーコメディ。エロもグロもナンセンスもありますが癒やし系です。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
監督の好きなものやりたいことがアタマからケツまで詰まった感じの清々しいZ級ホラーコメディ。エロもグロもナンセンスもありますが癒やし系です。
その年の最もテンションがどうかしている映画が入るマッドマックス枠という概念がにわかに広がりつつあるが今年のマッドマックス枠はブロリー一択ですうおおおおあああああああ!!!!!!
序盤『万引き家族』で中盤から『デトロイト』、最後はちょっと『アモーレス・ペロス』とかかもしれない。『デトロイト』とは見た目よく似ていると思うが思想的には完全逆向き。
見た目からは想像しにくいが意外と骨太なドキュメンタリーで面白かったです。
主人公ビリー・ムーアの主観として物語が進んでいく映画なのでリアル前科者キャスト&リアル刑務所ロケの効果たるや半端なく胃袋を握りつぶされるような臨場感。すごいぞ!
ストーリーをあれこれ読み解くのも面白いし、映像と音の流れに身を任せるだけでも満腹。色んな楽しみ方と取っかかりがあるレゴブロックみたいな映画だとおもう。
なんだかとても冷徹で批評的、ハードボイルドなシニシズムが全開。ロボオのキッチュに反して客を拒むような映画であった…。
まだ全然咀嚼できていないがなんかすごい映画を見た感はあった。ちなみに一番衝撃を受けたところは恒例のNGシーン集の最後でジャッキーが言い放つ「続編も撮ろう!」。
絶望的カオス状況にわかるわかると頷きながら誰一人感情移入できないノワール感がよかった。誘拐されるガキまで憎たらしくて可哀想になったりしないからガチ。
とにかく、画で見せる。実写SF映画不毛地帯の邦画界に一輪のケバケバしい花が咲いた感じで面白いし面白い以上に、うれしい。