自由航海映画『500年の航海』感想文です
現代美術専門の森美術館の常設シアターでは展覧会とは別にいつもなんか映像作品を上映しているが、あそこで流れているようなやつです。テーマ曲のマゼランの歌は最強。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
現代美術専門の森美術館の常設シアターでは展覧会とは別にいつもなんか映像作品を上映しているが、あそこで流れているようなやつです。テーマ曲のマゼランの歌は最強。
サスペンス的な面白みはあんまりないので、微妙にコメディとアクションとSF要素の入ったヒューマンドラマといった方がジャンル的には近いかもしれない。ネタバレ途中から。
気持ちスマホ画面風にデザインされたエンドロールに流れる無数の角丸アイコン(そして画面右側にはスクロールバー)を眺めているだけでも気分が高揚するっていうそういう映画。
映画館で見せろ見せろと映画ファンがうるさい映画ですが、これは確かに映画館で観たくなる。この高精細美麗映像とシンフォニックな音響は。
隅々まで完璧に整備されて逆に全然見所がなくなった観光地みたいな『オズの魔法使』バリエーションに思うが、微妙な不気味さと本職の人のバレエシーンはおもしろかった。
こんな映画は少なくともその構成においては嘘まみれに違いないが嘘まみれだから堪えられないっていうのはある。そういう嘘賛歌映画。
ある意味どんでん返し系のびっくりオチ映画。ダセェダセェとしか思わなかったトオルくんのモノローグ進行も最後まで見ると切なさがあふれ出す。
アメリカローカルなネタのオンパレードに面食らうもスーパープレーの連続にすっかりヤラれる。
ギャグ路線から格闘路線に転向したジャンプ漫画のパワーインフレで収拾がつかなくなった連載末期を見ているみたいでどうかしていたがジャイアント最高。
曲はもちろん良いし、ぶさいくで弱点ばかりのキャラ造形もいいし、ストーリーも台詞もドタバタも悪人のいない世界観も…いや本当これ全部いいんですよ全部。