衝撃の暴力恋愛映画『きみの瞳が問いかけている』感想文(オチバレないが多少ネタバレあり)

やっぱこういうのが面白いんです。主に女の人向けの恋愛映画だからと作り手が勝手に忖度してノンバイオレンスにするのはもうやめて、これからは『きみの眼が問いかけている』を見習って軽はずみなバイオレンスであるとか主人公の超設定に根ざした超展開などをガンガン邦画の恋愛映画にも盛り込んでもらいたいものです。

普通に生きるの大変映画『82年生まれ、キム・ジヨン』感想文

フェミニズム映画でもあるが普通の抑圧の映画でもあったのでフェミニズムとか興味ない人でもあるある的に観れるのでは。あぁよかったねで終わらせない良い映画。

謎にほっこり映画『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』感想文

A24映画といっても俺が想像していた『フェアウェル』みたいな家族ドラマ路線じゃなくて『アンダー・ザ・シルバーレイク』みたいな変映画。そこまで変ではさすがにないが充分変。でも最終的にほんのり感動作。

ポストパンク野蛮派映画『アウェイデイズ』感想文

『トレインスポッティング』以前も以後も作られ続ける野蛮で不毛で貧乏でアジテーショナルでかつ感傷的にスタイリッシュに捻くれた英国不良映画のザ・王道。場当たり的で安っぽいポストパンクなサントラがいーんです。

幸福の映画『夜明けを信じて。』感想文

まさかの『さらば青春、されど青春。』リメイク!全体的にオリジナル版よりも出来の良いリメイクと言えるが、出来の良さが必ずしも面白さに直結するわけではないというのはこれを観るとよくわかる。

アートは告発する映画『ある画家の数奇な運命』感想文

笑えるアート青春映画としても面白いしアートの変遷から見た現代ドイツ史としても面白い、リヒター作品のひとつの謎解きとしても、西では退廃芸術の烙印を押され東では社会主義リアリズムに押しつぶされた前衛アートの名誉挽回ものがたりとしても面白い。面白いなぁ!

ガチ映画『UFO真相検証ファイルPart1/戦慄!宇宙人拉致事件の真実』ガチ感想文

ファウンド・フッテージのアブダクション映画をモノホンとして悪いやつに売られてしまったという映画監督の話とか本人は至って真面目なアブダクション肯定派と思われるインタビュアーが「なぜ宇宙人は頻繁に地球を訪れているのにホワイトハウスには来ないのですか?」って訊いたりしてるの笑ってしまった。でも基本、ガチな映画です。

シュレディンガーの息子映画『望み』感想文

ほぼほぼ理想ハウスの中だけで展開していく舞台劇に近い地味なドラマを例のぶっきらぼう編集とか変則カメラワークで中だるみなく一定の緊張感を保って見せ切るのだから作りはインスタントでも味は本物な『人魚の眠る家』姉妹編。