貧乏が幸せなわけないだろ映画『ブータン 山の教室』感想文
貧乏だから幸福ってこともありますよね的な都会人の田舎蔑視的ぬる清貧思想とブータン世界一幸福の国説をかなりぶっ壊してくれる社会派映画。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
貧乏だから幸福ってこともありますよね的な都会人の田舎蔑視的ぬる清貧思想とブータン世界一幸福の国説をかなりぶっ壊してくれる社会派映画。
ロリコン性欲オッサンのチンが画面に乱れ咲いていて面白いし小さい子供を持つ親は観ておいた方がいいがまったく安易な映画ではあった。
途中休憩に入るまでの推定100分はおそらく10分程度を除いて爆睡しているので100年というが俺が見たのは後半の50年ぐらいだけだった。
クルド女性防衛隊の硬派な実録戦争ドラマを期待すると面食らうことは間違いないが、フェミニズムの視点から実録戦争ドラマのフォーマットを脱構築した一筋縄ではいかない社会派アクションドラマとして見れば大変興味深く見れる。
こういう映画を今作っているからには作り手の人にも相応の意気込みとかはあるのだろうが結果的に東アジア反日武装戦線の輪郭をさっと描いただけで終わってしまった。
タイトルはガツーッ! と来ますが基本的にはユーモアを交えたのんびりムードの旅行映画。しかしその中にはオウム事件の割り切れなさと正面からぶつかっていく凄まじい精神の格闘があるのだ。
あまりにも安いがあまりにも誠実なバラエティ人情喜劇っぷりにちょっとだけジーンとさせられる。
ドキュメンタリーとしてもプロパガンダとしてもどうなんですかこれは。原作ノンフィクション読んだ方がいいやって思ったのでその意味では有意義な映画だったと思いますが…。
現実の法廷の形であるとかその問題点をうまく捉えた誠実な法廷劇って感じで面白かったですね。これを見ればなんで「疑わしきは罰せず」が裁判の原則になっているかよくわかるので教材にもピッタリ。
すごい邦題である。『イルミナティ 世界を操る闇の秘密結社』。すごい惹句である。「観ると、消される」。すごいタイトル画面である。「字幕監修:橋爪大三郎」。いやこのタイトルと題材で!?