縁日映画だった『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』感想文
娯楽映画こんなもんっすよと言わんばかりの余韻ぶち壊しオチも含めてなんだか縁日の屋台みたいな映画だった。むろん良い意味で!
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
娯楽映画こんなもんっすよと言わんばかりの余韻ぶち壊しオチも含めてなんだか縁日の屋台みたいな映画だった。むろん良い意味で!
だいぶイビツな映画だけど寓話として観れば物語に筋を通すことはできるし、雑なところも目立つが拘ったところも目立つ、ってわけでなんだかんだ面白く観られた。
この映画がというか、この映画に出てくるボテロの作品が面白いっていう映画でした。
蜷川実花映画は大映特撮のようなものなので温泉感覚で楽しめる映画でした。
オーディアールらしい無駄を排した語り口と即物的な描写で面白くは観られますけどそんな大した映画とは思えなかった。
この邦題にしてKKKをぶっ飛ばすだけの血まみれ78分。うむ、上映時間も潔い!
平凡と泣きと、家族愛と政治的正しさと、そして特別ではなく普通であることを今の観客は映画クレしんに求めてる。だからこれはそういう映画だ。だから俺はかなしくなるんだよ…!
映画として面白いとか面白くない以前に思想が俺にはかなり無理だった。
面白すぎる異常テンションの香港映画だが面白いばかりではなく強いメッセージもあるかもしれない。
おもしろいですねこの不穏。笑える不穏。このキュート。グロテスクなキュート。そんな映画でした。