西部劇は死にました映画『デッドロック』(1970) 感想文
洋画輸入大国の日本においてリアルタイムで配給の手からこぼれる作品ってやっぱこぼれるだけの理由があるんじゃないかな的なやつ。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
洋画輸入大国の日本においてリアルタイムで配給の手からこぼれる作品ってやっぱこぼれるだけの理由があるんじゃないかな的なやつ。
今日もネットは誰が燃えたとか燃やしたとかで騒がしいが長い目で見たらどうせ大したことじゃないんだから、騒いでる人はまぁこういう映画でも観て落ち着いたらいーんじゃないでしょーか。
なんか色々とこの映画の感想として書くべき事を飛ばしている気がするが夜勤バイトオッサンが素晴らしいという一番書かなければいけないことは書いたからまぁいいだろう。夜勤バイトオッサンが素晴らしい映画です。
要は『ママレード・ボーイ』でしょ? とか言うんじゃない! まぁ設定的にはまぁ…似たようなところもあるが…でもあっちほど爽やかじゃないからこっちは! ドロってるから!
いやはやまったく、エンタメ性と批評性とアート性が恐ろしく高い純度を保って融合した傑作であったよ。子供の側転で泣かせるのは反則!
基本的にシックスパックのスタントウーマンがずらずら出てきてそのトレーニング風景とかスタントなんかが映し出されるリアルワンダーウーマン映画。パラダイスでした。
映画としてどうなのよとは確かに思うが類例のほぼない唯一無二のアクションが見られる映画であることも確かだ。とりあえず必見。
俺はいったい何を観ているんだ。今年観た映画の中でいちばんそう思った。俺はどれぐらいの間この映画を観ているんだ。こないだ観た上映時間8時間超の『死霊魂』よりもそう思った。なんであれインパクトがあるのは映画として良いことだ。それが面白いかどうかはまた別の話だとしても。
マ・ドンソクが悪かっこいい。マ・ドンソクが悪い奴をぶっ殺す。マ・ドンソクが時にはお茶目。マ・ドンソクの暴力アイドルでした。
ぶっちゃけかなり力技の映画だと思ったが恐怖描写のコメディ反転も恐れぬその強引な押し切り方も含めて80年代SFXホラーの現代版という感じなので、憎めない映画。ラブクラフト的な怖さは別にない。