肌に合わない映画ってあるんだよ感想『フォードVSフェラーリ』

観ながら前読んだ自己啓発本を思い出したりしたのでもうダメ。そっちの方に思考が行くって身体じゃないくて頭で観てるってことですから。こういう映画を頭で観たら楽しめないよ。

渋々ノワール『マザーレス・ブルックリン』感想文

タイトルからして最高である。『マザーレス・ブルックリン』ときましたよ。こう、なんとなく反対側ロサンゼルスと対になるような! 陽光降り注ぐ開放的なロスに対して薄暗くて孤独なブルックリンですよ! これはもう中二中二と人々から後ろ指を指されてもマイ邦題『ブルックリンは母はねぇ』に決定じゃないですか!

映画『シライサン』小生感想文(ネタバレなし、悪口注意)

乙一はブログでの自称が小生だった人、というのが乙一監督作と知ってまず頭に浮かんだことだったのだが俺の記憶では「小生日記」だったそのブログはいくら検索しても出てこない。いつの間にか閉鎖されてしまったのだろうか。その名前は知ってはいけなかったのだろうか…次はお前だ!

快作B級ノワール『アクセレーション』感想文

裏社会のお仕事を終えたナタリー・バーンが貧乏ダイナーに入ってステンレスのナプキン入れを鏡代わりに額の血を拭う等々、金はないがノワールなディティールに抜かりのないB級ノワール・アクションの快作。

実家面倒臭い映画『読まれなかった小説』感想文

役に立たない物を巡る役に立たない者の極小規模な大冒険。そこに仕込み刀のようなエルドアン体制批判があり、地元の慣習への疑義があり、惰性の人生への否があり、役に立たないから見えてくる風景と詩があったりする。よい映画ですね。よいダメ人間ポエム。

キラキラ熟年恋愛映画『マチネの終わりに』感想文(悪口注意)

インスタ映え的なコントラストの強い映像も含めて大人の恋愛映画というよりなんだか地方系学園映画のような感じ。ありますしねこういう超設定のキラキラ学園映画。

ガチヴァン映画『ザ・バウンサー』感想文

組織と家族と法の間で揺れ動くヴァンダムの渋演。突発的なバイオレンスや硬派な共演陣も素晴らしい、良いノワール映画だったと思う。

超普通に面白い映画『見えない目撃者』感想文(ネタバレなし)

中盤に出てくる事件関係者の名前が諸般の事情からギリギリのブラックジョークになってしまっているので映画の内容とは別の水準でサスペンスがあった。良い映画でした。