アメリカは今日も戦場映画『キャッシュトラック』感想文
なんというガイ・リッチーらしからぬ重ノワール!しかしその重さの背後にはアメリカに対する皮肉が透けて見え、ノワールの本質は皮肉にありと古来より決まっているのでおもしろかったなーこれはー、一級品のノワールだったねー。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
なんというガイ・リッチーらしからぬ重ノワール!しかしその重さの背後にはアメリカに対する皮肉が透けて見え、ノワールの本質は皮肉にありと古来より決まっているのでおもしろかったなーこれはー、一級品のノワールだったねー。
殺人も精神病も問題ありげな家庭環境も全部悪魔のせいにする狂信夫婦が悪魔使いとサイキックバトル! いや悪魔よりもお前らが怖いわ! 制作陣も含めて!
エログロ&コンプレックス刺激系のWEB漫画みたいなっていうかWEB漫画が原作のC級文化映画としては面白かったので、変に箔を付けようとして社会派っぽく売らないで欲しいよなーとか思った。そういう目で観ちゃってなんかガッカリしたよ!
なんとなく盛り上がって楽しそうなアメリカの選挙っていうのも結局は隣の芝生に過ぎないんだなぁとたのしく教えてくれるやや辛口風刺映画。
こういう邦題だし宣伝文句が「自国の罪と向き合う」みたいな感じだったのでそういうのを見るつもりで行ったらなんかわりと違った。
牛の暴走っぷりもそれなりに迫力はあるが男たちが文明性に背を向けて牛を追っているうちに現出する神話的な光景の数々が強烈だった。
ごく短く『グリード』がどんな映画か説明するならフェリーニの祝祭をアルトマンの皮肉で料理してスコセッシの下町感覚で客席まで運ぶような映画ってわかるようなわからない感じになってしまったがでもそんな映画なんだよ本当に。
拾った野生児のファウンドフッテージとかいう作品の根幹を成すアイディアの下らなさとはずいぶん不釣り合いな社会派っぷり。なかなか食えない映画であった。
幸福映画というよりはB級豪華芸能人キャストで見る現代右派政党ガイド。なにか、味わい深さと芸能界の業を同時に感じる。
ロリコン性欲オッサンのチンが画面に乱れ咲いていて面白いし小さい子供を持つ親は観ておいた方がいいがまったく安易な映画ではあった。