いつものアレ映画『新解釈・三國志』感想文
三國志題材っていう以外は基本的にいつもの福田雄一映画と何も変わらないのであんな俳優こんな俳優のネタ見せ大会でしかないが楽しめた。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
三國志題材っていう以外は基本的にいつもの福田雄一映画と何も変わらないのであんな俳優こんな俳優のネタ見せ大会でしかないが楽しめた。
そんな話題になってないのがもったいない。粋でイイ映画なんだけどな~。
この内山拓也という監督の前作が『ヴァニタス』というタイトルを持つのは偶然なのかそれとも狙ったところなのかは不明だが言い得て妙だなと思う。『佐々木、イン、マイ、マイン』もまたオトコノコ世界のヴァニタスであった。
あんま関心の持てない映画だったので身も蓋もなく『君の名前で僕を呼んで』の女版みたいなものだなぁとか思ってしまった。実際似てるし影響あるんじゃないすか。
面白かったんですけどなんか切なかったんですよ、こういう昔は当たり前にあったような瑕疵のある人間たちの出てくる風刺喜劇が今は新鮮に映る時代なんだなぁっていう。
そのチャイルディッシュな見た目に反して『マリアンヌ』『マーウェン』に続くハイヒール三部作最終章。なんだか倒錯した大人の映画であった。
面白かったですよ序盤はハラハラサスペンス! 中盤以降はズッコケ連続のバカ映画! 一粒で二度美味しい! 直感的警告を無視して地雷原に踏み込んだ結果は大惨事ではあったが、しかし大惨事の中のスリルを楽しまなかったわけではないのだ。
澄んだ映像は美しいしムードも抜群だったがもう一山欲しかったなぁとか思ってしまうアンドレ・ウーヴレダルのマイティじゃないソー映画。
キャプションのタイトルを考えながら絵の美しさを愛でるだけのアレゴリー活人画展覧会と見えて、その背景を考えるとちょっと感慨深いものがあった。
「ネタバレ厳禁!」系の映画っていうよりはカーペンター大好き監督の作った不思議で笑えてスカッとする一風変わった西部劇っていうのが作品を評するに妥当なところなんじゃないですか。