映画『貴族降臨 -PRINCE OF LEGEND-』体験入店感想文
ホストと土方とヤンキーとヤクザ。ダンスとケンカとヤンキーアクション。隙あらば飛び出すシャンパンコール。愛と仁義と下剋上。コミカルに演出しているとはいえ話がVシネなので前作劇場版のようにキラキラポップな観るアッパードラッグ映画ではないが、今回も唯一無二のEXILEスタイルの映画でしたな。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
ホストと土方とヤンキーとヤクザ。ダンスとケンカとヤンキーアクション。隙あらば飛び出すシャンパンコール。愛と仁義と下剋上。コミカルに演出しているとはいえ話がVシネなので前作劇場版のようにキラキラポップな観るアッパードラッグ映画ではないが、今回も唯一無二のEXILEスタイルの映画でしたな。
ダメだなドランは。相変わらずナルシスティックに自分の世界に自足して外の世界などお構いなし。プライベートな事柄を描くときにはそれもプラスに転ずるが、ドラン的にはいちばん外の世界に近づいたと思われる今度の映画だとそのへんのダメさが露骨に出る。そのダメさが、俺みたいな意地の悪いアンチには逆に好感の持てるところではあったが。
ロバート・B・パーカーの探偵スペンサーもの(原作者はエース・アトキンス)の映画化。へぇこれがあのフィリップ・マーロウとかと並ぶとか並ばないとかいうハードボイルド・スタアのスペンサー。ブックオフの海外文庫コーナーに行けばどの店舗にも必ず何冊かは置いてあるが今まで読んだことはなかったからこれがスペンサー初体験になってしまった。
ウェルメイドっていうのはこういう映画のことを言う。永野芽郁はちょっとミスキャストだったんじゃないかとか色々思うところもないわけではないけれど、まこういう映画は面白かったねー考えさせられたねーで済ませちゃったらいいんじゃないすかね。
泣いたよ。上映中何回も泣いた。泣き笑いだけれども既にぐしょぐしょの手で拭うその涙はあたたかかった。
すごいぞ!映画開始5秒で地震!タラタラした登場人物説明もなければクドクドした状況説明もない!こんな和製パニック映画が観たかった!最初の30分だけは!
ダメな映画だなぁという感想とテレンス・マリック面目躍如という感想が同居するなかなか独特な映画体験だった。
CGワンちゃんのバーナードくん、中に人間が入っているようかのように動くのでハリソン・フォードの出演を念頭に置いて観るとハン・ソロとチューバッカの出会いをチューバッカ目線から描いたスターウォーズの外伝に思えてしまう。
目に光のない窪田正孝、こんなところにハマるとは思わなかったベッキーがハマり役、歌舞伎町をダッシュするブリーフ一丁マン、どこか気の抜けたシナリオが逆に味、後半の乱戦は少しだけ『殺し屋1』風味で、慎ましくもうつくしいラストは三池の歌舞伎町映画らしからぬハッピーエンド。良い映画だった。
『デスノート』的な書いたら現実になる本の話かと思っていたが怖いことを勝手に書いて勝手に現実にしてしまう本の話だった。怖さはマイルドですがよくできてます。