じゃない映画『レ・ミゼラブル』感想文

日常の中にぽつんと紛れ込んだ非日常が次第に秩序を狂わせ日常を崩壊へと導いていく。抽象的に言えばそういうお話なのでそれならそれで突き詰めてほしかった、いや突き詰めなくともそういうお話としてきちんと着地していれば…という思いがなまじハード警官ドラマ+社会派群像劇として面白いものだから、めっちゃあった。

なごやか映画『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』感想文

個人的に想像する全共闘といえば「ゲバ棒」とか「粉砕」とか「中止だ中止!」等々のワードが形作る要は『AKIRA』的なものだったので拍子抜けを通り越して脱力すら覚えるほのぼの討論っぷりにズッコケてしまった。でも羨ましいね、この関係性。

感動した人は読むなよ感想『37セカンズ』(悪口注意)

障害者が主人公だからと過度に障害を前に出す必要もないと思うが、俺はね、障害者も健常者も変わらないよ! っていう強さ志向の「やさしさ」が、どうしても無神経で、個を押しつぶすものに見えて受け付けなかったんだよ。

【だいたい網羅】奇才テリー・ギリアム闘争史!(その3)

映画界きっての武闘派監督テリー・ギリアム! 今日もどこかで人々の顰蹙を買っているギリアム監督の出身、宗教、トラブル歴などをまとめてみました! うるせぇくたばれトレブロ構文!(その3)

【だいたい網羅】奇才テリー・ギリアム闘争史!(その2)

映画界きっての武闘派監督テリー・ギリアム! 今日もどこかで人々の顰蹙を買っているギリアム監督の出身、宗教、トラブル歴などをまとめてみました! うるせぇくたばれトレブロ構文!(その2)

【だいたい網羅】奇才テリー・ギリアム闘争史!(その1)

映画界きっての武闘派監督テリー・ギリアム! 今日もどこかで人々の顰蹙を買っているギリアム監督の出身、宗教、トラブル歴などをまとめてみました! うるせぇくたばれトレブロ構文!(その1)

実家面倒臭い映画『読まれなかった小説』感想文

役に立たない物を巡る役に立たない者の極小規模な大冒険。そこに仕込み刀のようなエルドアン体制批判があり、地元の慣習への疑義があり、惰性の人生への否があり、役に立たないから見えてくる風景と詩があったりする。よい映画ですね。よいダメ人間ポエム。

炎と怒りの『ブライトバーン/恐怖の拡散者』感想文(多少ネタバレあり)

びゅんびゅん飛び回って家をぶっ壊しながら獲物を追い詰めていく超能力の超無駄遣い感がバカっぽくて味わい深い。それをはい笑って下さいね的に撮らないのがいいんです。真面目な顔でふざける映画。

朝ドラみたいにすればよかったのに映画『ひとよ』感想文

いっそ劇画的な重々トーンを廃して朝ドラムードでタクシー会社&家族の奮闘記にしてしまったほうが家族の抱える葛藤や問題に光が当たって家族ドラマとしておもしろかったんじゃないか、とおもう。