童貞感想『機動戦士ガンダムNT』
一応面白かったと先に書いておきますけど完璧にガンダム童貞の感想なのでガノタ的な人は読んではいけない。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
一応面白かったと先に書いておきますけど完璧にガンダム童貞の感想なのでガノタ的な人は読んではいけない。
しなやかなカウンター力を失って硬直したスタイルだけになったギャングスタ・ラップが下の世代にどのような影響を与えるかということの考察のような映画。主演の15歳男子が超キュート。
主人公ビリー・ムーアの主観として物語が進んでいく映画なのでリアル前科者キャスト&リアル刑務所ロケの効果たるや半端なく胃袋を握りつぶされるような臨場感。すごいぞ!
実質キアヌとウィノナのふたり芝居っていうかふたりコントだったっぽいが半分以上寝ているので判断不可。
ストーリーをあれこれ読み解くのも面白いし、映像と音の流れに身を任せるだけでも満腹。色んな楽しみ方と取っかかりがあるレゴブロックみたいな映画だとおもう。
見てくれだけの空疎なセレブを嗤っていたら映画自体が20世紀映画のつまらないイミテーションみたいになっちゃった的な。
東側諸国激動の時代に翻弄された孤独な人たちが国境もイデオロギーも政治的立ち位置も超えて無線で繋がる。それで見てる方を泣かせないんで笑わせるんだから泣ける。あと出てくる人、全員笑顔が最高。
すごいすごいしか形容詞が出てこないのは俺の語彙力の問題でもあるが基本的にすごい映像しか繋いでない映画のせいでもあるので俺だけが悪いわけじゃない。
奇想を衒うとか演技を競うとかそういうことをしない幸せ系クリスマス映画。ディケンズが『クリスマス・キャロル』を書く話。
丹念に作られたホラー映画だなぁとは超思いましたけど、もうなんか最近のアメリカのホラー映画こんなんばっかやってるなみたいな。